第131話初めての合コン

合コンなんて初めてだよね

合コン

 

 今日は、夕方19時から、うちの研究会の男子、俺を入れて5名と女子大と合コン、

女子は、当然純、そしてあの竹下さんとお友達。

以前、純が竹下さんと約束したらしいので、サークルの男子をさそった所、高校時代は、純と2トップだった女子が参加すると言ったら、皆かなり乗り気で、スムーズに決まった。

というか4人募集したところに多数集まり、この後何回もするから言ってなんとか9人まで絞った、しょうがないから純に連絡(直接竹下さんに連絡しようとしたら、純に止められ)竹下さんの方で連続2週、合コンを設定することになってしまい、1回目は俺と純が同席するが2回目はお店の入り口までという事で、勘弁してもらった。

竹下さんの通ってる女子大は隣の駅でとても近く、うちの大学のサークルに入っている子(女子)も結構多い、だからお店が多いうちの大学から近いJR駅、あのロータリーで男子は待ち合わせて、そしてお店に。

どういう訳か俺と純が幹事みたいな役割で、男子からお金を徴収。

しばらくすると、竹下さんが先頭に入ってきた。

う~ん竹下さん、あいかわらず美人で色っぽい・・・って純が俺の手を思いっきり握って、怖い顔。

「高谷くん、久しぶり」

「ああ、久しぶり」ちょっとぎこちない俺。

「竹下さん、久しぶりね」

「ええ、久しぶり」

えっ?友達じゃないの?他人行儀な会話?

とりあえず、そう言いながら全員着席。

お互い自己紹介して、話をはじめる。

俺と純は向かい合わせで「俺達って合コンって参加した事ないね」

「かっちゃん、何言ってるの? 当たり前でしょ」

「うん、今日は良い経験って事だね」

「そうよ」ちょっと怒り気味な純

「はい」

純の隣に座っている竹下さんが俺に話しかけてくる。

「高谷君、久しぶりね、元気してた?」

「ああ」

「そう、あいかわらず2人は仲が良いのね」

「そうよ、私達婚約しているからね」と純が割り込む

「へ~ そう~、じゃあ 高谷君はこっちの皆と一緒にお話ししないの?」

「そう、私達は単なる幹事、いない者としてね」つかさず純が答える。

「そう、残念ね~」

「竹下さん?」純が強い口調で

「うそよ、高谷君は村井さんの婚約者だものね」

「そうよ」

「ハイハイ」そう言って、向こうを向いて話に参加。

「かっちゃん」そう言って俺の手をつねって「2人で楽しみましょ♡」

そこそこ盛り上がり、カップルができたかどうかわからないけど、時間になったので、一旦外に出てロータリーで解散。

純と2人で電車に乗って、純の家に帰る。

皆につられて飲んでたら、結構酔って、口が軽くなって

「ねえ 竹下さんとお話したかった?」

「いや、別に、ただ久しぶりだったから」

「そう?」

「うん、それより純の竹下さんへのあたりがちょときついような気がしたけど?」

「だって・・・」

「まあ、いっか、今日は2人幹事だもね」

「うん、そうよ、ただの幹事だからね」

「はい」

帰る頃には俺は酔っているので、純の部屋で酔いを覚ましてから、バイクで帰る。

「ベッドに寝ていて、お水持ってくるから」そう言って純がリビングに。

実は俺は弱い、そして明らかに純の方がお酒に強い、というより滅茶苦茶強い。

俺はそのままベッドに横になっていると、純が水を持ってくる。

「飲ませてあげる」そう言って純がごくごく飲んで、口に含ませ、俺の唇に、俺はそのままごくごく、「おかわりほしい?」「うん」

酔っぱらった俺は、純の口うつし介護に気が緩んで、気持ちがうわずいてしまって、

好きだよ、ねえ、純が好きだ、純聞いてる?ねえ純、好き、大好きだよ、愛してるよ・・・って1人で口に出して、しゃべっていて、

「もうかっちゃんったら、そんなんで酔っちゃうの?」

なんていいながらニコニコ、俺の上にかぶさってキス・・・

結局、そのまま×××、運動したおかげですっかり酔いがさめ、ちょっと恥ずかしかったけど、名残惜しいけど

「じゃあ帰るね」

「ねえ、一緒に住まない?」

「えっ?」

「この部屋に一緒に住もうよ」

「でも、純の家族が・・・」

「もう皆知ってるんだから、いいでしょ?」

家族が気になるなら部屋を借りて一緒に住むか?いろんなことが頭をよぎる。

地方から来ている連中の中にはアパートを借りているし、既に同棲しているのもいるし、

そう思えば一緒に住んでもおかしくない、でもそういう事じゃない・・・

「住みたい、一緒にいたい、でも俺まだ怖いんだ、またおんなじことがあるんじゃないかって、そうなった時、純を取り戻せるんだろうか? 純がそいつと深い中になったしまったらどうしよう、って、そうなったらもう本当に最後になるって・・・時々考えちゃうんだよ・・・」

「・・・」

「一緒に住んだら本当に離れられなくなってしまう、そんな時に、もしあんな事になったら もう絶対立ち直れないって思うと怖くて・・・・」

「ごめんなさい、私があんな事したから」

「いや、違うんだ、あいつは純には俺という婚約者がいるってわかって、あんな事したんだよ、世の中にはあいつよりもっとやばい奴がいっぱいいると思うんだ、そんな奴に純が目を付けられたらって思うと、……ちゃんと守れることができるか・・・まだ自信がないんだ」

「ううん、違う、だってもしかっちゃんが同じことしたら、私もう生きていけない。

それなのに、私がかっちゃんにあんな事したんだもの、私がちゃんとしなきゃいけないの、ごめんさい 」

「ごめん、男のくせに、うじうじ引きずって」

「ううん、いいの、私、ちょっと焦りすぎていたの、もっと信頼されるようになってから、ね」

「うん、ごめんね」

「ううん、私の方こそごめんね」

結局、色々な話をしているうちに、そのまま朝になってしまった。

でも、お互いの気持ちをもう1度確かめ、これからのこともしっかり話し合う事ができ、本当に気持が整理できたら一緒に住もう と約束して、でも 時々私の部屋に泊まって♡ というお願いをきくことにした。

竹下さんはあれから2回目の合コンも参加したが、あの容姿であの性格から1人勝ち状態だったらしいけど、なかなか気にいった男性が見つからず結局彼氏は作らず、それ以来 時々俺に会いに来るようになった、ただし純同伴で。

最初は1人で、大学に来て、俺?を待っていたが、大抵は俺が純の大学に行くか純が俺の大学に来るから、竹下さんが11号館の周りでうろついていたところを純と鉢合わせになり、竹下さん単独で来ることは禁止になったそうだ。

純が席を外した時に「直接RINEか電話くれればいいのに」

「でも、ひょっとしたら、村井さんのスマホチェックがあるかもしれないかなって思ったから、直接来てみたの」

「そっか」

「うそよ、高谷君か村井さんに会えればって思ってたのから、それが最初に村井さんと鉢合わせになったから、ちょっとからかったらこんな事になったのよ」

「ハハハ」「フフフ」



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