第121話誕生日
純の誕生日
純の誕生日
純の誕生日に武村と恵ちゃんと4人でホームパーティ。
2人並んで武村と恵ちゃんにお礼を言ったら、ずーっと純が責められて、ちょっと気の毒だった。
「ほんと、こいつ、バカだから、ちょっと優しくされるとすぐ信用して、まんまと騙されて、どうしようもなくなってから、気づいてるんだよ、普通にいい寄ってくる奴にはあんだけ厳しいのに、ちょっとひねられただけでコロだから、ほんとポンコツ、俺がどれだけ苦労したか」
「ううっ、ごめんなさい」
「ほんと、私があれだけ言ってたのに、全然危機感がないっていうか、平気な顔してるんだもの」
「ごめんなさい」
「まあ、純も反省しているみたいだし、今日は純の誕生パーティだから、ね」
「はい」「ああ」「・・・」
落ち込んでる純を、廊下に引っ張り出して、抱きしめキスをして
「愛してるから・・・俺はもう純しか・・・ねっ、大丈夫だから」
やっと立ち直って一緒に戻ると2人がニヤニヤしながら俺達を見て
「じゃあ、お誕生日おめでとう、かんぱーい」って4人とも、今だに炭酸白ブドウジュースだけど。
恵ちゃんと純が料理を作るって言うのを、『誕生日だから何もしなくて良いから』そう言って、俺がスーパーで色々な総菜と買ってくる。
武村がケーキを買って来て、俺が準備をする。
最近のスーパーは、色々な総菜があって、生ハム、ローストビーフ、スモークチキンレッグ・・・・こんな郊外でもこのスーパーはあるんだ、さすが『さい城石に』
サラダやチーズを3-4種類くらい買う、盛り付けは俺が1人で簡単にできる。
バゲットを切って並べ、○○ホテルのスープもパックで売ってるから、温めて
それっぽく出来上がった。
4人で一緒って、ほんと久しぶり、去年の初詣?
結局、ほとんど2人と2人にわかれて話しが盛り上がって。
たまに相手カップルについて
「お前ら、新しい指輪買ったんだろ」
「うん」
「また婚約からはじめるのか?」
「いや、2人で話し合ったんだけど、婚約はもう少し先にする事にしたんだ」
「ん?」「どうしてなの?」
「今回の事も、婚約して、それで安心しちゃった部分があるから、じっくりお付き合いしてから、私がもう少ししっかりして、そして就職が決まったら婚約しようって、ねっ♡」
「うん」
「おねえちゃん、平気?」
「うん、だって、それでも、ずーっと一緒だし、今までよりもっと一緒にいればいいし、これからは何でも思ったことは全部言おうねって約束したから、それにあと2年くらいだから大丈夫 」
「ふ~ん、そう、あのね、私達婚約する事にしたの」
「おお」
「え?」純と2人ユニゾる
「2人、婚約?」
「おお」
「いつ?」
純も知らなかったらしく、一緒に驚いている。
「こんどの大安の日」
「恵ちゃんってまだ高校生じゃないの?」
「4月から大学生だよ」
「まあ、そうだけど・・・」「・・うん」
「でも、高谷さんとお姉ちゃんも高校生の時に、大学に入ったらって、 言ってなかった?」
「うん」2人でユニゾる
「恵は純と違って、しっかりしているから、大丈夫なんだよ」
「・・・ごめんなさい・・・」
「いや、純はそういう経験がないからさ、他はしっかりしているから、 ねっ 」
「・・・」
「だから、それは、俺と2人でこれから・・・ ねっ!」
「うん」・・・また純が気まずい雰囲気に。
「そうね、おねえちゃんはそういう経験ゼロだから、しょうがないわよね」
恵ちゃんもないよね、それってフォローになる?
「まあ、そうだな、でも、こいつポンコツだから、高谷がしっかりしなきゃ、またやらかすぞ」
追い打ちをかけるし・・・
「ああ、俺がしっかりするから」
「おお、わかればいいんだ」
「なんか、また話が・・・」純がいやそうな顔。
「高谷さん、おねえちゃんを連れて廊下に行ってください♡」
「うん」そう言って 純を廊下に引っ張って行って抱きしめながら耳元で
「純、大丈夫、俺達は俺達のペースでがんばろ 別に4年生で結婚してもいいじゃない ねっ!」
「うん、そうよ、4年の時に結婚しよ!」
「まだ内緒だよ」
「うん、約束だよ」
「うん」機嫌が直ったので またリビングに
「ねえ、武村達って、なんか俺達の真似してない?」
「いや、真似じゃない、お前たちが暴走して、勝手に散ってるだけで、俺達は順当に1歩ずつ進んでるだけだよ」
「うん、そう、おねえちゃんが1人暴走して、1人で散ってるだけ」
また 純が落ち込みだしたので、廊下でチュ。
食事も終わり、ハッピーバースデーを歌ってケーキのろうそくを消し、プレゼント
俺はその前に指輪を買って、既に純の指にはめたので、今日はなにもないけど。
それに31日に熱海旅行のプレゼント。
そうこうしていると、純の両親が帰ってきて、お義母さんはニコニコ、お義父さんはやや引き攣った顔で、2人に挨拶をして、武村と恵ちゃんは両親と色々話をしているようなので、2人で純の部屋に。
「純、誕生日おめでとう」
「ありがとう」と言って手をまわしてキス、また2人ニッコリ見つめあってまた・・・・・今日は下に皆がいるから、静かにゆっくり・・・・・・・天国に。
気が付くと武村は帰っていたので、俺もそろそろ・・・2人で下に降りて、リビングに顔をだして、挨拶して帰る。
玄関で靴を履いているとお義母さんがやってきて
「高谷君、今回のことはほんとうにありがとう」
「いえ、この度は本当にお騒がせしてすみませんでした」
「ううん、いいのよ、純が悪いんだから」
「これからも純をお願いね、この子また何かしそうでちょっと心配なの
その時は、思いっきりしかっていいから、お願いね」
「はい、そうします」
「お母さん、もういいじゃない」
「あなたもしっかりするのよ」
「うん」
「・・・それじゃあ、おやすみなさい」
「かっちゃん、また明日ね」
「うん、明日ね」
そう言って、バイクで帰った。
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