第82話2人の合格祝い

2人の合格祝い

2人の合格祝い


入学式のある週の土曜日、ホテルを予約した!!

そのホテルのレストランも予約した!

 スーツは慣れてないから窮屈だったけれど、純がコート脱いだらすっごいワンピース着てるから、俺、スーツで良かった。

 こんなデートも、2人でお泊りも初めて、それほど高いホテルじゃないし、それほど豪華は食事じゃないけど、すごい幸せだった。

いつも愛し合ってるから初めてじゃないけど、すっごいドキドキ。

部屋には2脚の椅子とテーブルがあり、とりあえず、そこに座る。

改まって2人で顔を見ると、これからの事を想像してしまい、2人とも顔がほてって、何を話してよいか・・・・・・。

純がおもむろに「かっちゃん、ありがとう」

「ん?どうしたの?」

「あのね、私、本当にかっちゃんに感謝しているの。かっちゃんを好きになって、恋人になって、かっちゃんの勉強の話聞いて私も同じ方法にしたでしょ」

「うん」

「そのおかげで、大学に合格したんだよ」

「そうか、合格したのは純の実力だよ」

「ううん、違う、かっちゃんの学校の試験の勉強の考え方教えてもらわなかったら、きっと受からなかったと思う。きっと3年の夏まで、ずーっと学校の試験の順位を気にして勉強して、受験勉強に間に合わなかったと思うの、かっちゃんってすごいって思ったの」

「でも、やっぱり、去年、あの公園で2人で決心したことで頑張れたんだと思う」

「うん」

「やっぱり、私のかっちゃんはすごいの」そう言って、立ち上がって俺の前に顔を向け、そのまま唇にキスをしてきた。

「ありがと」そう答えると、今度は俺の膝の上に乗って首に手を回し「大好き」そう言って抱き着いてきた。

「高校の時に私を変えてくれて、人を好きになる事を教えてくれて、大学合格まで導いてくれた、だから、これから一生かけてかっちゃんに恩返しするの、一生よ」

「うん」

「うんじゃなくって、ねえ一生よ、一生、何か言ってよ」

「わかった、俺も一生かけて愛するから、一生かけて恩返ししてね」

「うん」

それから、部屋探索、バスルームが広くて綺麗とか・・・最初は2人とも顔を見れなくて、「かっちゃんお風呂に入ってくる?」

「うん」

お互い、もうすべてを知ってるけど、「「2人で一緒に入ろう」」なんて言えなくて、1人さっさと入ってきて、バスローブを羽織って

「あがったから純入りなよ」

「・・・・・・うん・・・・・・」

純がバスタオル1枚、体にまいただけの恰好で上がってきた・・・・・・

いつもの事で場所が違うだけなのに、すごい緊張して、2人とも顔が真っ赤、でも俺、しっかり元気、

立ったまま純を抱きしめ、そのまま・・・・・・。

他に聞かれるような人がないから?こういう場所だから?・・・・・・純がいっぱい大きな声でさえずり、それを聞いて俺は一層盛り上がって・・・・・・2人とも何度も天国に。

1つになったまま、ウトウト寝てしまって、ふと起きると、純も目を開けていたので、またキスして続きを・・・・・・男だから朝は自然に・・・・・・。

回りが明るくなっても止まる事なく・・・・・・気が付いたら11時、急いでシャワーを浴びて服をきて、あわててチェックアウト。

一晩中、2人で運動して、朝ご飯抜きだから、お腹がすいちゃって、でもなんか歩きにくて「かっちゃん、なんか歩きにくい」

「うん俺も歩きにくい」俺もあまり使わない筋肉が。

そう言いながら、ホテル内のランチのあるレストラン、2人にとってはブレックファースト、純を見ると、ニヤニヤしているので「純、顔がニヤニヤしてる」

「かっちゃんも ニヤニヤしてるよ」

「フフフ」「ヘヘヘ」

2人で顔を見合わせながらニヤニヤして、テーブルの上に手を乗せて、絡めたり、指であそんだりしていたら、料理が運ばれてきたので、いつものように、お皿を回して2人でシェアして、「このお肉おいしいね」「この魚もおいしいよ」

「ねっ」「うん」

「ちょっとパンも食べてみたい」

「私 ごはんも一口ほしい」

そんな事を言いながら、ニヤニヤしながらお昼を食べ、最後にコーヒーとデザート

「かっちゃん」

「うん」そう言って、俺の前にあるケーキを皿ごと 純の方に回す。

純も、グラスに入ったフルーツとアイス?パフェではないけど・・・パフェなのか・・・

こっちに回して、そんな事が、いつのまにか自然にできて、それを見てまた2人で

「フフ」「ヘヘ」

いつのまにか、こういう動作が自然にできているんだ。っと思って、純を見ると

同じような事を考えていたみたいでにっこり。

ホテルでは本当は色々な事を話したかったけれど、いつのまにか・・・・スキとかアイシテルとかモット・・・・とか・・・そういう言葉しか出なかったから、話せなくて、ランチの時に言うことじゃないんだけれど。

「純、俺、大学卒業したら、純と結婚したい、お願いします」

「うん、もちろんだよ、かっちゃん以外考えられないよ、今すぐでも結婚したんだよ、ほんとはね、ずーっと一緒にいたの」

「ありがとう、本当は昨日言いたかったんだ、でも言えなくて、こんなところでごめん」

「ううんいいの、でも、今度またちゃんとした場所で言って♡」

「うん、でも同じことを言うの?」

「うん、かっちゃんの口から、何度でも聞きたい」

「うん、わかった」

「学校が落ち着いたら、いよいよ挨拶だね」

「うん」



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