第77話クリスマス~正月・・・受験生はおとなしく

クリスマス~正月・・・受験生はおとなしく 

クリスマス~正月-受験生はおとなしく 


12月に入り、いよいよ大詰め、それとクリスマスがやってくる。

受験生にクリスマスはない・・・けれど5人でファミレスでちっちゃいクリスマスパーティ。

ちゃんとしたのは、それぞれの家族で、でも俺と純は26日に・・・静かに純の部屋でクリスマス。

ミニスカサンタコスプレの純を後ろから・・そして立ったまま×××なんて妄想していたら「かっちゃん、何ニヤニヤしてるの?!」

「えっ……別に・・‥‥」

「なんかエッチな事 妄想していたんでしょ」

「・・‥‥はい」

「もう、何よ!」

「でも 純のことだよ♡」

「‥‥‥わかんないけど、大学受かってからならいいよ」真っ赤な顔をして、もじもじしながら純が言ってくれて、思わず

「ほんと?」

「うん」そう言って、俺に抱き着いてきて。

「でも、今日は‥‥‥」

「うん」そう言って・・・・×××しっかり天国へ。

クリスマスプレゼントは、俺は純に以前もプレゼントしたものだけど、色や模様の違うカチューシャとシュシュ、完全に受験用。

純は俺にドイツ製のマークシートで使える2mmホルダーと専用の芯、2セット買って1本は自分で1本は俺に。

でも最高のプレゼントは、やっぱり『純』。

 ///////////

 そして大晦日、予備校は30日まで、1月は2日から冬季演習講座、大晦日は家族で年越しを迎え、2日から予備校なので元旦に初詣に行こうと純と約束し31日の夕方に純の家から帰ってきた。

 年が明けて、2人で初詣に行くため、いつものように純の家にバイクで出かける。

元旦の朝は、車も少なく走りやすい、空気がただ冷たいだけじゃなくシンとして、いつもより気持ち良い、おいしい空気を吸いながら、純に会いに行く。

純の家に着いて、いつものようにピンポン、いつものように純がニコニコしながら出てくる。毎日の当たり前がうれしい、今日は元旦、そのまま純の家におじゃまして、純のご両親に新年のあいさつ、あいかわらずお父さんは不機嫌だけど、お母さんと妹はにこやかに対応してくれる。

そろそろ出かけようかと思っていると、ピンポン‥‥‥武村?‥‥‥慣れた感じでリビングに。

武村が自然に純の母親と会話しているのには驚いた、俺より自然に。

父親も俺よりも普通に話して‥‥‥一瞬ムっとしたら、純が

「いっちゃんは小学校の時からの幼馴染だからね、でもかっちゃんは私をもらっていっちゃうでしょ、だからあんな態度なの、でも気にすることないよお父さんだから」

なんとなくわかってはいるけれど、あの対応の違いはちょっと考えるな~。

いつのまにか、妹の恵ちゃんも出かける支度が終わっていて、初詣は4人で出かける事になっていた。

今年は恵ちゃん以外3人が受験、皆で自分のお守りを買って、おみくじ、確か去年は末吉で、純が中吉だったかな~。

今年も同じく末吉、純は大吉だった。

2人で見せ合いっこをして、ふと武村を見ると、2人でボソボソ話して‥‥‥あの武村がニッコリ笑って恵ちゃんを見ている。

それを見て、ちょっと驚いた顔で純を見ると、

「いっちゃんって恵の前だと、いつもあんな感じ」

学習、受験、恋愛をしっかり見て、それから、結び所がいっぱいだったので、御神木の枝に括り付け、純と手つないで武村の方に歩いて行く、「武村はおみくじ、何だった?」

「別に」あいかわらず

「恵ちゃん、武村は何だった?」

「いっちゃんは中吉でした、私は大吉です。高谷さんは?」

「‥‥‥末吉‥‥‥」

「ぷっ」

「武村、笑ったろ」そう言う俺をスルーして

「純、お前は?」

「大吉」

「なんだよ」って、武村は俺に

「まあ、凶じゃなかったんだから、いいんじゃないの」

「武村、お前、絶対俺をバカにしたろ」

「はあ? たかがおみくじでバカにするわけないだろ」

「でも、武村が、ぷっ、って‥‥‥」

「お前、もう少し大人になれよ」

「ううううっ」 

その後、色々出店もあったけど、寒くて体も冷えてきたので、かぜをひかないように4人でさっさと家に帰り、武村は恵ちゃんの部屋に、俺は純の部屋に、でも純の両親が下にいるし、まだお昼前‥‥‥キスだけ。

6人でお昼を食べ、あいかわらず父親は武村とは時々話すけど、俺と目を合わせないし、まあしょうがないけど、それから武村は用事があるからと言って出て行った。

恵ちゃんから、これからお母さんと弟君のところに行くと教えてくれた。

俺と純は、一応俺の両親にも挨拶するという事で、一緒にバイクで俺の家に、またまた、母さんは大騒ぎ。

あのねーっ、お昼は純のところで食べて、お腹いっぱいだから、そんなもの出されても食べられないよ。

あのねーっ!2人とも受験生で明日から予備校だから、遊びに行けるわけないでしょ。

あのさー正月の夜はそれぞれ家族団らんなんだから、うちで晩御飯はいらないよ。

「ほんと、純ちゃんなら、もっと良い男が見つかるんじゃないの」

あのね、なんで自分の息子をそんなに卑下するの!

「2人とも受験勉強頑張るんだよ」お父さんが一番まともだった。

2人で俺の部屋に、またまた純が俺のベッドにダイブして枕に顔をうずめクンクン

「わ~、かっちゃんの匂い~」クンクン、すりすり、クンクン

すりすりしながら

「ねえ、かっちゃん、私にお年玉ちょうだい」

「えっ?」

「お年玉ちょうだい」

「何?まあ、出せる範囲ならいいけど・・・」

エロい想像をしていると

「何考えてるの?」

「えっ?」

「いい?」

「うん」

「この枕!」

「・・・・・・・」

「ダメ?」

「わかった、いいよ」

「うわーい、これでいつでもかっちゃんの匂いだ~」

「他の人は、純のこういうの知らないんだろうね」

「えっ、何?」

「いや~、純がかわいいなって」

「ほんと?」

「ほんと」

「うれしい♡」

そのまま純の横に寝て、純にキス・・・純が体を俺の方に向け、両手を俺に回して、思いっきり舌を・・・・・・「ゆっくりね」「うん」「静かにね」「うん」・・・・・・。

ほんとお互い相性が良いというか、隅々まで熟知しているから、終わってみると3回も、2人で静かに天国に。

ちょっと汗かいたけど、2人‥‥‥「このお布団もかっちゃんの匂い、このままこのお布団で寝たいな~」

「受かったらね」

「うん」

純を送って行くとき、俺のリュックを純が背負って、その中は俺の枕、帰りはリュックの中に純の枕。

この日、俺は純の香りがいっぱいでなかななか眠れず、紋々としてしまったので、落ち着かせるため、しょうがないから勉強。

次の日の予備校の授業が眠たかったけど、夜に勉強していたおかげでなんなく問題がとけた。いつものように予備校が終わり、明日も授業だけど、自習室を早めに切り上げ、バクドで「あけおめ」雑談して帰った。





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