第八十二回 相談
とりあえず白秀英を
王倫は梁山泊と村の関係性を
「……首領、こちらにおられますか?」
扉の外から王倫を呼ぶ声が聞こえた。声から判断するなら
「どうです。何か良い案が浮かびましたか?」
「いやいや。
「いっそのこと最初に
呉用が笑う。実は皆を集めた時に
「あの女を俺に
……皆の視線を集めた王英の案は
「軍師殿こそ何か良い知恵は浮かびませんか?」
問われた呉用も腕を組み無言になる。
「とりあえず良い知恵を出す
呉用は王倫に
「話を
「うむ」
「話を聞いた限りでは
「最初から私を相手にするならばその
二人は碁と関係ない話をしながらも
「さすが首領。私もそう考えます。
あんな風にせまられたらどう対応していいかわからないという部分もあるからだと王倫は思った。つまり
「しかしその白秀英が梁山泊の
「うむ。彼女は
「しかし
「ああも
王倫の中では
「とにかく鄭天寿には気の毒ですが村の
「それしかなかろうな。しかし
「劇団に
「ははは。本当に。軍師殿も軍勢相手の方がまだやりようがあっただろう」
王倫は
「軍勢同士なら……?」
「軍師殿?」
「ふーむ……さすが首領ですな。今の一言。この呉用、何か思いつくかもしれませんぞ」
「私が何を?」
心当たりがなく
「軍勢には軍勢をぶつければ勝負になります。しかし劇団に軍勢はぶつけられない。ならば劇団には劇団をぶつければ良いのです。これならば勝負になります」
「他の劇団という事か? だがそんな劇団に心当たりはないが……」
呉用は首を振る。
「いえいえ。つまり
「さっぱりわからない。役者などどこから連れてくるのだ?」
「演技力不足の部分は……知識と経験で
呉用はまずは
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