第五十三回 人たらし王倫(後編)
「この
(本当に気の回るお人だ)
「ああ、酒が
「はい
「花栄殿の
王倫が言うと
「さて花栄殿?」
皆王倫の姿を見て固まった! なぜなら王倫は両手で持った
「あ、
「
王倫の身を
つまり
「首領、私が花栄殿に言い過ぎました。
だが王倫は一言発しただけだった。
「花栄殿」
……花栄は構える。王倫から
「うわぁぁ……
誰かの
ダスン!!
「ひぃっ!」
「う、うおおぉ!」
「花栄殿も見事だが首領の
室内がかってない
「て、手に
「お、俺もそうなってた」
皆興奮しているようだった。そんな中、
「花栄殿、
「……は!
王倫は
(もし私がこれで死ぬならそれを夢で見ていたはずだからな)
そう。夢で見ていないなら王倫は死なないのだから
「ところでその弓の感想を教えて欲しい」
王倫は湯隆が欲しいであろう情報もきちんと引き出そうとした。
「これはもしかして
花栄は気になる言い方をしたが、王倫と湯隆はやはりと
「し、首領。それはどういう意味なのでしょうか?」
「言葉通りの意味だ。
「!?!? か! かたい! なんだこれは?」
朱貴の反応に驚いた者達が我も我もと弓に
「その大きさにあの威力なのだ。引けぬ者がいるのは当然。花栄殿の
王倫は花栄に続けて言う。
「どうでしょう? 私はこの弓に『
花栄はこの申し出を喜んで受け、以後彼を軽く見る者はいなくなり、
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