第二十五回 手がかり
なぜなら梁山泊からすれば生辰網を奪い
しかし梁世傑にとっては生辰網という
梁山泊はわざと相手の作戦に引っかかり強奪犯とは無関係だと思われている。これがもし金を出してまでその行方を探しているとなれば、いらぬ
王倫の言った『
十万貫もの財宝を少人数で持っての
王倫は
そんな中、梁山泊では
「
「ええ、
金回りが良いという部分で判断するには
「それで?」
「なんとなく引っかかったんで酒を
「ふむ」
「それでも負けた金額を全額払い、取り返してやるからまだ勝負させろと食い下がったそうです」
「ほう。金のあてでもあったのか?」
「それが…… その客が言うにはただの
「何?」
王倫の
だが『それ以外』は現状で
しかし。もし関わった人物が博打好きで熱くなりやすい性格だったら? 計画を立てた人物、もしくは
「……それが生辰網の一部の可能性……」
「やはり
「賭博があった場所は?」
「
王倫はすぐさま立ち上がり机に地図を広げて確認する。
「! 楊志が被害にあった場所からそう遠くないな」
「はい。すでにその人物を調べる様に
「!?」
その言葉に王倫は固まり、ぎこちない動きで顔だけ杜遷に向けた。
「あ、あの、頭目?」
「報告かと思えば
そしてそのまま
「杜遷よ。友として見事な成長ぶりを
「とかげのしっぽならちぎれなきゃいいですけどね」
「はははは。全くだ。そうなる前に身体をおさえなくてはな」
二人は固く
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