第二十四回 奪われた生辰網
(なぜだ!? どこにもそんな様子は……)
だんだん
(く……
楊志は
次に楊志が気付いた場所は梁山泊。
予定通りに現れない楊志を心配した
朱貴自身、痺れ薬を使っていた経験があるので(以前酒場で旅人に
「
「あ、ああ
「いいから。まずはゆっくり休め」
何も問わずに自分の心配をしている王倫に楊志は申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
「いや、これだけは言っておかなくては。私のせいで
「……
「だめだ、時間が
「何があったか聞いても良いのか?」
「もちろんだ義兄。早く手を打ってくれ」
「そこで別の商隊の奴等と出くわしたんだ」
その人数は七人。お互い軽く
「今度はそこに
楊志は
楊志は痺れ薬などを警戒しそれを
それは酒売りにすぐ
「確かに俺も
時すでに遅しという状態だった訳である。楊志の説明を
「……どう思います義兄上?」
林冲の発言で皆の視線が王倫に集まる。
「え? あ、いや……」
実は王倫、この時すでに
「生辰網よりも楊志が無事でなによりだったが……」
王倫のこの言葉に朱貴、
「浮かぶのは隊商、酒売り、楊志の部下。あるいはこれらのいずれか、もしくは全てが共犯と言ったところだろう。いずれにしても大人数ではなさそうだが……」
王倫は頭の中に
「楊志の立てた計画の内容を掴んだだけではなく、さらにその上をいったのだ。
その相手と
「相手が少数でこの
王倫の
「そして得られたのは十万貫…… 噂が広まるのも早かろう」
想像の対局は
「『
パチーン! 王倫は相手の急所らしき所を見破り
「
……顔の見えぬ相手がたじろいだ。王倫は目を開き
「私が第三の勢力の
「は、ははっ!」
その
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