第百一回 芒碭山
その部屋には三人の男がいる。四角い机を囲んでいたが中央の男が突然短く
「う!?」
軽く頭をおさえる
「首領!?」
「どうしました!?」
首領と呼ばれた男は軽く頭を振り口を開く。
「何も見えなくなった。……
その
ここは
※樊瑞
あだ名は
※項充
※李袞
あだ名は民間信仰に登場する神、
「
李袞の問いに首を振る樊瑞。
「
それを聞いて項充が毒づく。
「勝手に動くなとあれほど!」
樊瑞達は自分達の名をあげる為に梁山泊を
「完全な
「このままだと
その言葉に樊瑞は笑う。
「時間の問題かもしれん。だがすぐに動けば梁山泊も対応できまい」
「! では……」
「この俺の術にお前達が
樊瑞。幼い頃役人の
やがて樊瑞は師匠より道術を
その後この芒碭山に
項充と李袞もその中の一人であった。
「我等の世直しの為にまずは梁山泊を叩く!」
「「おう!」」
だがその時である。部屋の中にはいつの間にか彼等三人の他にもう三人がいた。
「うちにいらぬ
「「「!!」」」
芒碭山の三人の反応ははやく、それでいて
「か!?」
話していた
「!?」
武器を構えようとした
「……ごめん
「師匠! 姫様! お、おのれぇ!」
公孫勝は両手の指先を動かしながら何やら
「うおおっ!?」
項充と李袞は
「……ふん」
「……がはっ!」
そのまま龍が虎を
「さすが首領。見事なものです!」
「お前達の腕前もな。梁山泊、我等に気付いた点は見事だがこの程度なら問題なさそうだ。すぐに俺達に
「
樊瑞達は返り討ちにした梁山泊の
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます