第百回 白秀英真実を知る
しかしあからさまに
「こ、この
関羽が叫ぶ。……声が
「お、おい囲まれてるぞ」
「梁山泊の奴等か!?」
男達は勝手な思い込みで
「だから命令通り
「て、
この見た目関羽も
「……
瓢姫は白秀英から
「……軽い」
「そ、それお
「
言うが早いか瓢姫は武器を構えて飛び出した!
「!?」
最初の男は武器を構える事も出来ずに青龍偃月刀を逆に持った瓢姫に
二人目の男には
「い、一撃!?」
青龍偃月刀をその場に
「ば、化け物かぁ!」
四人目の男の剣を
「うわぁえげつない!」
見ていた関羽の赤ら顔が青い顔になり、混ざって紫色っぽい顔色になって自らの股間をおさえていた。想像してしまったものと思われる。
「お、俺達五人があっという間に
最後の五人目は四人目の男が倒れ込む
「……終わった」
瓢姫は剣をその場に放り、青龍偃月刀を拾って戻ってきた。
「返すね」
「あ、うん。……お嬢ちゃん強いのね」
「秀英!
「お嬢さん!」
「父さん、みんな。そういえばどうして……」
怪しい男達に気付いたのは白秀英だけでは無かった。そこへ彼女が飛び出して行ったものだから、皆彼女の危険を感じて対応できそうな道具を持って後を追いかけてきたというのだ。
「王倫様も無事でようございました」
「王倫様! きっとこの者達は梁山泊の賊に違いありませんわ!
一座の者が思わず
「し、秀英よ」
「王倫様」
王倫の背後に
「これは羅真人先生に公孫勝殿」
「
「いえ、瓢姫のおかげで災難と言う程のものでは」
「ええ。実は姫様がおられるのであえて駆けつけようとはしませんでした。お許しください。すでにこの件、村の
羅真人は公孫勝をとめ、別の指示を出したのも自分であると謝罪したが、王倫は先生に確信があったのなら謝る必要はないと返す。
「さすが王倫様は
「なんでしょう?」
「姫様を少しお借りしたいのです」
「瓢姫を?」
羅真人は瓢姫を見た。瓢姫はその視線に無言で
「
と抱きついて離れ羅真人の横に行く。
「では
最後に公孫勝の言葉がその場に残り、
それらの様子を混乱しながら見ていた白秀英。
「え? あの人王倫様じゃないわよね?」
「え? なんで皆私の王倫様そっちのけなの?」
「え? 襲ってきたのは梁山泊の賊でしょ?」
「え? あのお嬢ちゃん今姫様って……」
「え? 首領ってどういう事?」
「え? き、消えちゃったんだけど!」
「え? 村の人達がなんでこんな?」
その後、自分達の為に身体を張ってくれた白秀英とそれを助けようとした一座の皆は信用出来ると王倫(本物)に感謝された。
そして想いを寄せていた鄭天寿(本物)と自らの父白玉喬、それに一座の者達から真実を聞かされ今までの
その時の白秀英の表情は一座の者達に大爆笑され、事の
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