第十二回 夢で見た男
その日、
(皆良くやってくれている。
「……ないものねだりか。とにかく今は出来る事を確実にやっていくしかないか」
王倫はあれから自分が殺される夢を見ていないので、この生活がそれを
「
「何? 柴進殿から?」
※柴進
「柴進殿の紹介とあれば会わぬ訳にもいかないだろうな」
「へっへっへ。飛び上がって驚く程すごい人が来たんですよ?」
「ほ……う?」
「お
夢で王倫を殺した人物にそっくりなその男は林冲と名乗った。王倫は
「ついにきたか!!」
と飛び上がって驚きそうになる
「林冲……まさか
顔は知らなかったが名は聞いた事があったのでそう
※八十万禁軍
禁軍は宋代の皇帝直属の中央の軍の事。地方軍は「
相手は
(もし追い返そうとしても力ずくでは無理な相手だな)
さらに王倫は
「……まずは柴進殿の紹介状を見せていただこう」
言葉少なく
(三人共私が
とりあえず副頭目を目線から外し手紙を読む。そこには
親友が高衙内に協力し、高俅に
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