第五十回 予知夢への対策
(しかしこれが実現するとなると大変な事になるのは間違いない。
「しばらく食料調達班以外の者には全て
対して
「
「だがそれでは足りなくなるのだ。梁山泊の戦力は現在二千程だが、非戦闘員も増えつつあるのは皆も知っておろう」
それには
「今までは手下達を養えるだけの家屋と田畑で生活は成り立つと考えていたが、梁山泊の成長とでも言えばよいのか、これは私の予想を超えていたと言わざるを得ない」
王倫は模型を指差しながら夢で見た内容を『予想』として
「おそらくではあるが……この地の人口は近いうちに爆発的に増える。簡単に見積もっても今の倍にはなるかも知れん」
「ば、倍ですと!?」
周囲がざわめく。
「それが事実ならば、首領の言われる通り早めに取り掛かった方がよろしいでしょうが……」
呉用は自分の流した
「ワシは首領の判断に従いますぞ」
「この地には
この言葉が皆の中にストンと落ちる。
「確かに。
「だな。何をどうすれば良いか言ってくれ
皆の目がやる気になっていた。
「協力的でありがたい。では言うが、
「はい。首領の定めた
「いやいや。官軍の中でも
索超が
「うむ。
「き、
「だが抜け出してしまったのは我らだけではなかったのだ」
その言葉に
「
「そうではない楊志よ。抜け出したのは人ではない。
「………………すまん義兄、どういう事なのかさっぱりわからん。話が戻っただけじゃないのか?」
楊志は腕を組み、考えるにつれて頭が横へと
「なるほど。そういう意味であれば確かに」
「ど、どういう事ですかい? 首領と先生だけで分かってないで俺達にも教えて下さいよ。働きようがないじゃないですか」
「
質問が出ないのを確認し続けて話す。
「では戦闘員と非戦闘員が同じ場所に増え続ければどうなると考えます?」
「え……それも集落じゃだめなんです……か?」
「そう、集落。だがこの集落は
「!!」
「まぁ国と言うのは
「つまり非戦闘員にも規律をという事だな」
「それだけではなくその者達の
すでに理解が追いつかず青い顔をしている頭目達をよそに、呉用の説明は
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます