第九十八回 転機
「今までの
張飛の振りかざした
「くっ! ここまでか!?」
「何!?」
「
蛇矛を弾いた
「我等も貂蝉様に続け! 呂布将軍をお助けするのだ!」
貂蝉に続いて
「貂蝉! なぜ出てきた!」
「私だけ生き延びる気はありません! 死ぬなら共にいきとうございます」
「我等もお供いたします!」
「お前達……」
下邳城は敵の水攻めにより
・
・
・
「はぁぁ。今日も無事終わったわぁ!」
「お嬢さんが考えた貂蝉、受け入れられて良かったですね。最初聞いた時はどんな貂蝉だって思いましたけど」
「当たり前よ! それとなく村の人達から集めた情報から
※貂蝉
白秀英は貂蝉が呂布と共に
※貂蝉(設定)
「ささ、お客様がお帰りになる。皆入り口でお見送りを頼むぞ」
座長であり父親の
「やれやれ。今日は
「でも座長。お嬢さん全く気付く気配ないんですけどいつ話すんですか?」
「そうよなぁ。我が娘ながらあそこまで
一座の者達は白秀英に伝えていない事があった。話題にされている鈍い
「秀英ちゃーん、今日も良かったよー」
「ありがとうございますぅ。また
ある客には普通に返す。
「相変わらず美人だったよ。ど、どうだい今度一緒に……」
「いやですわその気もないのに」
「そ、そんな事は!」
「ここに通って気持ちを見せて下さいな。またお待ちしてますから」
「もちろんだとも!」
「ではまたー(誰だったかしらこの人)」
またある客は適当にあしらう。
「あら? お嬢ちゃん今日も来てたの?」
「……強い貂蝉かっこいいから」
「それはお嬢ちゃん見る目あるわよー」
「貂蝉の動きも最初に比べて
「まさか
「……私は踊りは分からない。武術」
話しているのは
「
「……うん」
瓢姫は照れて赤くなる。彼女は連日一人で観劇に通って来ていたので白秀英とは顔見知りの
今日は王倫(
「王倫様! この白秀英、今日は貴方の為に演じさせていただきましたわぁ」
最後に出てきた王倫(鄭天寿)の両手を
この様子は一座の他の者にとっては日常の光景となっている。普段でも白秀英が彼を追い回す様子を見ていたり
「さぁ、
座長の父がそう言った時、白秀英は
「……秀英?」
「父さん、私ちょっと出てくる」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます