第八十六回 蔡州の聞煥章
※聞煥章
孔明、孔亮の二人はこの人物が
兄弟は平穏な暮らしを望むこの人物を
一方の聞煥章も二人の熱心さの裏には、何か
「聞煥章殿、ようこそ来てくれました」
「
「いえいえ。今日はありがとうございます」
「ささ、そちらにお座りください」
三人は席に座り食事をしながら
「
「ははは。そうかもしれませんね」
「私と孔亮は学問の大切さを知り、こうして聞煥章殿と
「……なるほど。
武を
「ですが今のこの時代、一部の
「……確かに。私は自分が
聞煥章は一瞬、遠い目をした。孔亮が続く。
「その平穏もいつまで続くか
「弟の言う通りです。ここを
聞煥章は二人に感じていた信念の様なものが分かった気がした。
「お二人は
「どうなのでしょうか? 私達をそう感じるのならばそれは私達の師の
「兄も自分もそれまでは特に目的もなく過ごしていましたからね」
「師がおられたのですか。どんな方です?」
「とにかく
孔明と孔亮がそう考える
「
「「!?」」
「確かにお二人は影響を受けておられます。それが今の話で良く分かりましたよ」
「さすが聞煥章殿。今の言葉は我等にとっては嬉しい限りです。まぁ
「聞煥章殿。
「
「その先生が私達にこんな話をしてくれた事があります」
孔亮は呉用から聞かされた国の
「今が
「それだけではありません。先生はこの期には必ず
「……それは商人ではありませんか?」
「! そ、その通りです」
あの時呉用は
孔明の
「言い
「兄の言う通り。金が
「それは分かりますが……」
聞煥章もまた直感で感じる。この二人はただの学問に
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます