第七十九回 孔明と孔亮
その日、
「孔亮ではないか。どうした?」
「きいたかい兄貴?」
「なにをだ?」
それによると
「なんと」
「それがな兄貴、
「ほう。どんな?」
「布で巻く前に桃の葉か
「
「それは俺も
「へぇ、そんな
「桃香様の
孔明は考える。
「姫様も
「独学……独学と言えば
「王英殿が? なんて?」
「最初は文字を教えて欲しいって話だったんだが……」
「この扈三娘、
「へぇ、なんでだい?」
「王英殿が言うには三男が武芸に目覚めて
「ははぁ、王英殿はそこに付け入ろうとしたんだろう?」
「
孔亮はそれを聞いて笑う。
「ははは、それは鄭天寿殿も
「上手くいくと言えば……」
孔明は声を少し下げた。
「先生の計画についてもだが……」
「うん?」
「私とお前は確かにここに来てから勉学に
「ああ。昔の自分よりは成長しているという
「先生は確かに
「まぁ……それは確かに」
「それでふと思ったのだが……」
孔明は孔亮に自分達が
「いや、いやいやいや。兄貴何言ってるんだよ。そんなの無理に決まってるだろ?」
「
「だろ? 先生が
※馬良
※馬謖
「それではお前は将来先生の足を引っ張ってしまうではないか」
「あ」
「まぁ、言いたい事はそこではない。
「俺達兄弟よりも
孔明は
「ずっと兄貴を見てりゃ考えそうな事位わかるさ。それにそれは俺も考えてた」
「そうか。
「
「諸葛亮には
孔明は
「……いいね。
「それは……先生に聞きに行ってみようかと」
「……かぁー!
「
「ま、違いない」
兄弟は笑いあっている。
「……ふ」
孔明の家の
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