第九十六回 史進救出
兵や武力に頼らない方法を試し、
「多分姫様の事ですかね。弟がそういった話も聞いてましたし」
と、答えたものだから期待を
戴宗は
「明日史進殿の裁きが言い渡されますぞ」
「だ、大丈夫ですかね?」
それでも
自分達も梁山泊に合流しようというのだ。まずは
梁山泊に合流するならせめてこれ
感激した王進と朱武は自分に出来る事があるなら喜んで協力すると孔明達に申し出た。聞煥章は朱武達に、孔明達は梁山泊首領、
~翌日~
(あの時は
(親父……お
「史進。お前の
突然やってきた
「珍しくこんな気分になったのもそういう事か。……このうえは
こうして史進は沙汰の場へと連れ出される。これから首を斬られるにしては地味過ぎる印象の場所だ。史進は
「へっ。やるならさっさとやってくれ」
史進は独りごちた。
「
「……は?」
「しかし実際は自分の盗まれた品があると聞き確認の為に
「……へ?」
「また結果被害も出ておらず
「……なんて?」
史進は
「どこの史進と間違えてやがる! 九匹の竜を背負うはこの
と
「打て!」
史進の背中に棒が振り下ろされる!
「いーち!」
パシン。
「……!?」
「にーぃ!」
パシン。
「……」
史進は余りの予想外な出来事の連続に混乱してしまったと言って良い。
・
・
・
「もう来るんじゃないぞ」
そんな放心している史進を無視して門は閉ざされた。
「別の意味で悪夢を見せられた気分だ……」
そのままふらふらと歩き出す。肉体的よりも精神的に
「起こった事をそのまま言うぜ。斬首だと思っていたら手抜きの棒叩きだった。何を言っていると思うだろうが、俺にもなにがなんだか分からない。恐ろしいものの
一人でぶつぶつ言っている史進の腕を誰かが掴む。
「史進殿ご無事で良かった! まずはこちらへ。皆さんお待ちです」
「……楊春? なぜこんな所に」
楊春は
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