第六十四回 腕くらべ
この日の
「ところで
祝家荘の武芸師範、
「なんでしょう?」
「
楊志はその風貌と武術の腕前から青面獣とあだ名された男。
「いかにも。青面獣楊志とは私の事です」
「おおやはり! いや
蒙恬を名乗っている
「
※欒廷玉
祝家荘の武芸師範。
「先生、青面獣楊志殿は強いんですか?」
割って入ってきたのは
「先生が言うほどなら
※祝虎
祝朝奉の二男。兄弟の中で武芸の腕前は一番劣る。
※祝彪
祝朝奉の三男。武芸の腕前は兄弟の中で一番。
「そんなすごい人達ならば
「
皆の視線が欒廷玉に集まった。
「……正直に申しましてご子息殿達ではまだ役不足でしょう。むしろそんな
「! さすが先生! 話が分かる!」
楊志達も祝朝奉からの頼みに加え、
「では
王家村側からは武矢が。祝家荘側からは祝虎が出てくる。
「兄貴頑張れ! 簡単に負けるなよ!」
「弟よ! 武矢殿は弓じゃないとは言え
「そんな
(
(あ、面白い事思いついたぜ楊志よ)
(なんだ?)
(へへへ。まだ秘密だ)
「始め!」
祝虎が棒を構えて間合いを
「はっ!」
祝虎は突きを
「くっ? やあっ! それっ!」
祝虎はすぐさま棒を引き、
カン!
「ああっ!?」
武矢は下からの振り上げで祝虎の棒を
「わわわっ」
祝虎はどすんと尻もちをつく。その
「それまで! 勝者武矢殿!」
欒廷玉の声が
「兄貴いいとこなしじゃないか!」
「さすが花……じゃない武矢だ。
「彼の
「
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます