第十八回 楊志の受難
しかし
それでも復職さえすればと
「他の八人のようにすぐに
と、高俅に
「ほれ、俺を
切れ味を売りにする楊志に対し、安く買った
「その剣買った!」
「買うぞ、買いますぞ!」
「あっ!」
男の顔を見て驚く声を上げようとした楊志だったが、男はそれに
「いやぁ遠巻きに見ても良い剣だとは思ったが、近くでみるとますます良い剣だ!」
楊志に言葉を
「しかし私は今あまり手持ちがありません。そこで」
男は背中の荷物を地面に降ろして口を開き牛二と楊志に中身が見えるようにした。
「とりあえずこの一千貫で残りは家まで取りに来て頂くというのはどうでしょう。……そうですね。家までの
「い、一千貫だって!?」
「だけじゃない。まだ
「あの剣、
「あの男も凄い
「
「やいやい! こいつは俺と話していたんだ。横から出てきて
「売る売らないはこの
野次馬から
「
鼻つまみ者なので
「だ、誰だ今言いやがったのは!」
今度は野次馬に
「では行きましょう。ご案内します」
男は楊志を連れ出そうとする。気付いた牛二はその前に
「こっちの話はまだ終わっちゃいねぇ!」
「やれやれ。私は時間が惜しいのです。売買の話はつきましたし、用心棒にもなってもらった。貴方との
男は牛二を
「う、が、こ、この野郎ぉ!」
「きゃああああ!」
顔を真っ赤にして包丁を振りかざした牛二が男に飛びかかる! まるで
キン! バキッ! ドスッ! ズザザァ!
それはあまりに
牛二は吹っ飛び、地面に
「す、すげえぞあんた! すかっとしたよ!」
「どうせなら息の根を止めてくれても良かったのに!」
楊志は思わず少し
「さすが先生。
ただ一人、その男だけはこうなる事が分かっていたのか
「ええ、そうしましょう。しかしちゃんと
楊志は宋万に答える。そのまま二人は喝采を
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