第十九回 楊志入山
王倫は
(……高俅は以前の私とよく似ている気がする。林冲以外にも自分が
王倫はこう読んだ。
楊志は
宋万もその内容に首を
宋万が
手下達の
「む、これは
「それは私が
「!? 朱貴殿が?」
「私だけではなくそっちのはこの杜遷、それが宋万でこれはなんと林冲の奥方殿の案」
「な……」
「いえね。首領が言うんですよ。
「何か狙いが?」
「さぁ? 首領はいずれ分かるとだけ。あ、ちなみに今口にしたのは首領考案の料理です。さらにつけ加えると林冲殿の案は今の
「……いやはやお恥ずかしい」
一同に笑いが起きる。恥ずかしそうに笑う林冲の横ではその妻も楽しそうに笑っていた。
(あの林教頭のこんな姿などまず見られるものではないだろう。それ程までにここは)
そう。
「寨に活気が満ち、心に
王倫が言った
(武官の誉れ……王倫殿は
楊志は何かに気付いた。
(そうか。戦場で
対して梁山泊はどうか?
(ただの賊と思い込んでいたその
決断した楊志の行動は早かった。その宴の
「王倫殿!」
「何ですかな楊志殿?」
「
皆何事かと静かになり王倫と楊志に
「責任? この王倫に何をせよと?」
「ふふふ。分かっていて
その
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます