第七十八回 王倫と宋江の違い
「二つ目の梁山泊とは一体……?」
「
呉用はまず
※徽宗
※花石綱
また芸術活動の資金作りのために、
「その為彼らに
皆静かに呉用の話を聞いている。
「次に
皆頷く。
「……が。私は
「違い……ですか?」
「王倫様は知っての通り梁山泊の
「そうですね」
「だが
「もし宋江殿が首領でも皆の事を考えるであろう。いや、私もそう思っていた」
「では何が違うというのだ」
「……今宋江殿は
「父親の頼みを聞いて
「そうだ」
「いい話じゃないか学究」
「では罪を償ったとしたらどうなる? 父親の頼みを聞いて真っ当な身になって次は?」
「? その時は
「! 待ってください金大堅殿!」
「孔明殿?」
「そうか。そういう事ですか先生。『真っ当な身』になって
「あ、兄貴。じゃあ宋江殿は
「!!」
「まさか王倫様と宋江殿の違いとは……」
呉用はゆっくりと
「宋江殿は
「しかしもしそうだとすると梁山泊に迎える為にはどうすれば
「あるとすれば……朝廷側から追われる事だ。戻れないように手を打つ他はない」
皆黙ってしまう。
「
戴宗は問われて手を叩いた。
「そうか。花石綱は江州。そしてその江州には現在宋江殿が罪人として
公孫勝が
「むう……まさか学究の狙いとは……」
「江州は
呉用はこの地で
「掲陽鎮を南の梁山泊と
「なるほど。どちらも
「そうだな孔明。だがその為には南の梁山泊もこちらの計画と同じようにいくつかの
それを
呉用の
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます