第三十四回 誤解
(こちらは
呉用は王倫を
「呉用先生」
晁蓋が呉用に呼びかけた。
「? なんです晁蓋殿?」
「先生は王倫殿を
晁蓋が笑いながら言うと呉用は思わず両手で顔を確認してしまう。そしてそのまま
「わっはっは。
呉用は一気に肩から力が抜けた。
(そうだった。我等が命を預けた
そして呉用が
「王倫殿。
「
晁蓋は深く感謝し、
「ではこれもご
「そして相談を受けた私が仲間を集め計画を立てました」
呉用が話に参加してその仲間の一人を
「その一人がここにいる
「なるほど。それで
「そううしろ……え? 後?」
王倫に言われて晁蓋達は振り返る。そこには……
「晁天王すみません……ご無事そうで良かったです」
二人の男に連れられて
「お前達その姿は……」
「晁蓋様きいておくれよ!」
阮小二の妻がいきさつを話した。
「だからあれほど
「やはり公孫勝殿に残ってもらった方が……!?」
「いや、ワシは……!?」
三人の視線が一人の男の顔に集中した。
「な、まさか
晁蓋が
「またお会いしましたな。その
軽く
「な、なぜ楊志殿がこの
晁蓋は
「そうか。そういう事だったのか!」
呉用だ。何やら一人で
「なるほど。それなら全ての
「先生、どういう事です?」
呉用は少し間を置いて、
「楊志殿は
「! だからすぐに手を回せたと!?」
呉用は震えながら
(まずい! だとするなら)
「その通り!」
王倫が言ったその声に呉用は
「い、いかん! 皆晁天王をお守りしろ!」
「くっ! 俺達を
呉用は
「奪った
晁蓋はショックを受けている。だが一人だけ
「ワシはそうなる気がせんのですが」
公孫勝だ。確かに最大限警戒している晁蓋達とは
「固い
「
王倫は今度は
「林冲です。
晁蓋と呉用はその名にビクリと震える。
「まさか
「!? げえっ!?」
劉唐と阮兄弟が
「私の
王倫はいたずらっぽく笑って見せる。
「は、ははは。これでは
一度目の
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