自殺⑴
「…酷い顔」
「だ…、だって…、走った、から…っ!」
学校が終わるとわたしたちは、協会まで走った。今日は不運にも荷物が重く、余計に体力を奪われてしまった。
黒崎くんに言われていた通り、今回は自殺だ。何度も見てきたけど、決していいものではない。
…死に、いいものなんてないけど。
「泣くに自販のジュース1本」
「え?」
「泣いたら僕にジュース奢ること」
「えぇっ!?」
「嫌なら泣かないことだな」
いやいやいや! 仕事で賭けなんてダメだよ!
驚きのあまり、声にならなかった。
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