ツインテールの日


 翌日、目を腫らしたまま登校。


 昨晩は、あれから結局5分くらいは泣いていた気がする。あれだけ泣いたからか、今日は妙にスッキリしている。


「柊」


「黒崎くん。昨日はありがとう」


「いいけど…、髪、どうしたの」


 黒崎くんは驚いている。それもそのはず。いつもは適当に乾かし、ボサボサのまま、まとめもしないで下ろしている長い髪。でも今日は、しっかりブローをして、低い位置でツインテールにしてみたのだ。


「なんとなく、ちゃんとしようかなって思って。…変、かな?」


「…いや、いいんじゃないの。学校行くぞ」


 フッと笑い、わたしの前を歩いていく。


「…うん!」


 わたしたちは学校に向かった。


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