協会の便利なところ


「……ぎ。……柊」


「…?」


 名前を呼ばれ、目を開ける。なぜか全身、特に首が痛い。


「おはよ」


「ん…、おはよう…。…おはよう!?」


 ガバッと上体を起こす。


「ふたりして寝たみたい」


「え、あ、じ、時間! 何時!?」


「7時ちょっと前」


「!!」


 血の気が引いていく気がした。


「支度して行こ」


「うん!」


 幸い、協会にはシャワー室や食堂がある。ついでに言うと、仮眠室もあるし、売店もある。つまるところ、この死神協会は、家に会社が付いたような施設なのだ。


 わたしは急いでシャワー室に向かった。


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