終了


 榊さんの魂を冥界へ送り、現地での任務は終了。あとは協会に戻って報告書を書くだけ。


「お疲れ」


「…お疲れ様です」


「なに泣いてんの」


 冷たい声。


「ごめんなさい…」


「…お前にしては、よく頑張った方なんじゃないの。努力、してただろ」


「でも」


「戻るぞ」


「…はい」


 救急車のサイレンが聞こえてきた。誰かが呼んだらしい。もう、手遅れなのに。


 パトカーも来ている。


「お前さ、このまま直帰したら。報告書は僕が書いておく」


「ううん、大丈夫…」


「…あ、そ」


 わたしたちは協会に向かった。


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