空腹


 どれくらいそうしていただろうか。きゅうううと、柊の腹が鳴った。


「…なにか作るから、キッチン借りていい?」


「うん…」


「ありがとう」


 人の家のものを開けるのは罪悪感がある。だけど今はそんなことも言っていられない。


 意を決して冷蔵庫を開けた。


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