金バッジ
協会に着くなり、叔父が呼んでいると言われ、協会長室に向かった。
「失礼します…」
「あぁ、来たか」
「はい。あの、ご用件は…?」
前より調子が戻ったみたいで、少し安心する。
「うむ。これを」
出されたのは一段のお重箱。蓋を開けると、小豆の入ったお赤飯だった。
「卒業おめでとう」
「!」
「アイツがいない今、祝ってやれるのは私だけだからな」
「ありがとうございます、叔父さま」
わたしは泣きそうになるのをグッと堪える。
「それと、これを。Aランクバッジだ」
金色に輝くそれは、わたしの右手に落とされた。Aランクバッジ。ついに、Aランクまで昇格したのだ。信じられなかった。
「その上は黒崎くんでも厳しい道のりだ。より一層、気を引き締めて精進するように」
「はい…!」
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