アイデアから文字数を算出する方法と、文字数が膨らんだときの対処法

 アイデアから文字数を算出する方法

 あくまでも、これは私だけのお話である。

 他の方々に当てはまるかは分からない。

 でも、多少は参考になるのではと思う。


 小説の定義には——。

 掌編、短編、中編などがある。

 私は長編を書けないので、説明はしない。

 というわけで——。


 掌編、短編、中編の文字数算出を考える。


 掌編(文字数2000〜5000文字程度)

 この程度ならアイデア量は一つでいい。

 色々と悩む必要はない。たった一個!!

 それも、ワンアイデア、ワンシチュエーションで事足りる。色々と悩まなくていい。

 ワンアイデア、ワンシチュエーションで!!


 シークエンスは一つのみだ!!!!


 もう一度言うぞ!! シークエンスは一つ!


 短編(文字数20000〜40000文字)

 シークエンスが4〜5つは必要になる。

 月刊誌の漫画5話分と想定すると早い。

 1話毎に進みがある展開で、4〜5話分の分量があれば、大体文字数はそれぐらいになる。


 中編(文字数40000〜60000文字)

 シークエンスが10個は必要になる。

 月刊誌の漫画10話分と想定すると早い。

 想定の月刊誌ページ数は40〜45枚。

 つまるところ、単行本漫画2冊分程度。

 これぐらいの分量があれば、中編は書ける。


◇◆◇◆◇◆


 ここからもっと踏み込んだ話になる。


 私の執筆スタイルは——。

 書きたいものを一旦書き出す方法だ。

 特にこんな会話が欲しいとか、こんな場面が欲しいとかで、ざざっと大雑把な内容を書く。


 で、これをやってみて……。

 物語を並び替えるのだが……。


 起承転結、序破急、①②③でも……。

 まぁ、何でもいい。

 自分が書いた内容を、ざっと分けてみる。

 で、分けたものの種別をまとめてみる。


 今回は分かりやすく序破急で説明するが。

 現時点で——。


 会話文オンリーで。


 序 5000文字

 破 1000文字

 急 5000文字


 こんな感じになってたら……。

 その作品は十中八九、中編以上の作品になる。短編作品にはならないのでご注意を!!


 勿論、文字数を減らす方法もある。

 だが、自分が「書きたい!」「面白い!」と思った部分を削る方法はよろしくない。

 自分の面白さが最大限に引き出せる努力が必要なので、ここは伸ばす方向性にしたほうがいい。


◇◆◇◆◇◆


 では、短編に必要な分量はどれぐらいか。

 会話文オンリーで、一番最初の段階で。


 序 2000

 破 2000

 急 2000


 これぐらいだと方向性として上手く行く。

 大体の場合、ここから物語が膨れ上がる。

 特に、自分が書きたいシーンが勝手に増えるし、それを繋ぎ合わせるシーンが必要になるからだ。で、結局、2倍ほどになるわけだ。


 こうすれば……。

 地の文と会話文比率が、6対4ならば。


 18000+12000=30000文字になるよ。


◇◆◇◆◇◆


 で、ここから先はもっと踏み込んだ話。

 分かる人にだけ伝わればいいと思ってるので、詳しい内容は省きます。


 序と急が膨れ上がる場合がありますよね。

 こーいう場合、どうすればいいのか。

 実は新たな方法が思い付きまして……。


 前編と後編の二部構成にすればいいとね。


 三幕構成や序破急、起承転結。

 こんな言葉が創作界隈にはありますよね。

 でも、これは悪手です。


 ていうか、腕のある作家は綺麗なお話を書こうとしたがる。言ってしまえば、起承転結がある小綺麗なお話を作ってしまうのよ。

 それは長年の執筆人生で培った経験が原因。起承転結を意識して書いてしまうの。


 だからこそ——。

 起承転結のバランスを取ってしまう。

 序破急のバランスを取ってしまう。

 三幕構成のバランスを取ってしまう。


 ただ、そうしなくてもいいんだよとね。

 起承転結を意識するからこそ、1話、2話、3話、4話で綺麗に完結するお話を考える。

 序破急を意識するからこそ、1話、2話、3話で終わるお話を書いてしまう。


 でも、別にそうしなくてもいいんだよ。


 ①→②→③→④→⑤→⑥→⑦という感じのお話がありましたら……。


 ①→④→⑦の三つで成り立たせる感覚。

(本来書くべきだった②、③、⑤、⑥のエピソードは無視。もしくはダイジェスト形式)


 で、①〜④前半を、前編にして。

 ④後半〜⑦を、後編にするのです( ̄▽ ̄)


 それで物語を一作書けると気付きました。


◇◆◇◆◇◆


 この凄さが周りに伝わるかは知らない。

 ていうか、この素晴らしさが本当に伝わっているのかさえも分からない。そもそも論、周りがこの凄さに理解示してくれるのか、未知数だと思います。ただエグい発見だと思う。


 でも、これを上手く言語化できない。


◇◆◇◆◇◆


転「衝撃の事実が発覚する!!」


 ストーリーってこんな感じじゃない?

 とりあえず、転で物語の根本が崩れると言いますか、新たな有益な情報が見つかるよね。

 で——。

 この転って、ストーリーの中では最後で明かされるのが当然だと思うじゃん。

 でも、その衝撃の事実を——。


 物語の途中で、突然バラすって感覚。

 マジシャンがマジックを行う前に、種明かしを始める。警察官が市民を平然と殺し、覆面を被った謎の男が総理大臣に就任したり、お笑い芸人が舞台の上で自殺をしたり——。

 こんな感じで、突然異常事態が起こる。


 これを、前編の最後で皆様に見せるの。

 そうすることで、無理矢理お話を先に進めることができる。


※進撃の巨人で、ライナーとベルトルトが自分たちの正体を明かすシーン。これが一番皆様に理解しやすいかもしれない。


◇◆◇◆◇◆


まとめ


 自分が書きたいシーンだけを全力で書く。

 これだけで物語が完成すると気付いた。

 長所を伸ばす方向性で物語は作ればいい。

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