『WEB小説の評価は10話までで決まる』アプデ配信
https://kakuyomu.jp/works/16817330658939597914/episodes/16817330661299664175
『WEB小説の評価は10話までで決まる』
というサブタイのお話なんだけど——。
この回で話した内容が、我ながら的確過ぎてて笑ってしまった。本当キレキレだわ。
この回では面白い小説ではなく、読まれる小説の作り方を紹介しているんだけど——。
①最序盤の500〜1000文字内で決まる
②5000〜8000文字までで合うか合わないか
③2〜3万文字内で「面白い!」となるか
特に——。
この最序盤の500〜1000文字内で決まる。
これもっと言えば——。
最初の1行目から勝負は始まってると思う。
◇◆◇◆◇◆
元ネタは下記のリンク
https://kakuyomu.jp/works/16817330665764363234/episodes/16817330666054740017
【take1】
「結論から述べます。大和帝国は、今から五年以内に必ず滅びます」
太陽が沈まぬ国——大和帝国。
その首都——東ノ都に位置する超巨大な石造りの建造物。
遥か昔の人々がその巨大な高層建造物を建てたのは間違いないのだが、現代でさえ、どうやって作ったのかまでは判明していない。
そんな得体の知れない建造物——大和帝国防衛本部の最上階にて。
一人の将校と、若い士官がお互い一歩も引かずに、大和帝国の行末を話し合っていた。ただ、老兵の気分を損ねる発言をしたのか、士官はイビられてしまっていた。
「おい!! 貴様ッ!! もう一度言ってみろ」
◇◆◇◆◇◆
【take2】
太陽が沈まぬ国——大和帝国。
その首都——東ノ都に位置する超巨大な石造りの建造物。
遥か昔の人々がその巨大な高層建造物を建てたのは間違いないのだが、現代でさえ、どうやって作ったのかまでは判明していない。
「結論から述べます。大和帝国は、今から五年以内に必ず滅びます」
そんな得体の知れない建造物——大和帝国防衛本部の最上階にて。
一人の将校と、若い士官がお互い一歩も引かずに、大和帝国の行末を話し合っていた。ただ、老兵の気分を損ねる発言をしたのか、士官はイビられてしまっていた。
「おい!! 貴様ッ!! もう一度言ってみろ」
◇◆◇◆◇◆
【take3】
太陽が沈まぬ国——大和帝国。
その首都——東ノ都に位置する超巨大な石造りの建造物。
遥か昔の人々がその巨大な高層建造物を建てたのは間違いないのだが、現代でさえ、どうやって作ったのかまでは判明していない。
そんな得体の知れない建造物——大和帝国防衛本部の最上階にて。
一人の将校と、若い士官がお互い一歩も引かずに、大和帝国の行末を話し合っていた。ただ、老兵の気分を損ねる発言をしたのか、士官はイビられてしまっていた。
「結論から述べます。大和帝国は、今から五年以内に必ず滅びます」
「おい!! 貴様ッ!! もう一度言ってみろ」
◇◆◇◆◇◆
take1〜3まで——。
一番物語に引き込まれるのは【take1】だと思う。なので、私は実際にこれを採用した。
皆様の感覚では他のでもいいと思うかもしれないけど、私のセンスではこれが一番。
【take3】では、ブラバされると思うわ。
あまりにも核心に当たる部分が遅い。
んで——。
なぜなのか?
なぜ、私は【take1】がいいのか。
その理由を分析してみると——。
①物語が最初の最初から動いている
②物語がどの方向に進むか分かる
この二点だなと思った。
もっと言えば——。
物語の核心に当たる部分を一行目に持ってくれば、それだけで内容の理解度が上がる。
◇◆◇◆◇◆
突然ですが。
皆様は立ち読みをしますか??
私はめちゃくちゃする派でして、気になった作品はパラパラと捲りまくってるんだな。
で、ちょっと気付いたことがありまして。
書店で本を読もうとした場合、私たち読者は短くて1ページ未満、多くて20ページぐらいしか読まないと思うのである。
(私は丸々1冊読むこともありますが、そのような不届者はほとんどいませんから割愛)
で——。
1ページも読まれない書籍とは??
これは一体どんな小説なのか。
その答えは——。
——面白さが伝わらなかったから——
1行目から「面白い!」と思える作品なら、2行目、3行目と読まれると思うんですよ。
でも、1ページで読む手が止まってしまう作品は「面白い!」が伝わってない可能性が高い。
◇◆◇◆◇◆
んでんで。
なぜ1行目から「面白い!」が伝わらないのか。その理由を端的に述べると——。
多くの人々が起承転結を意識するから。
普段我々が会話をするときは——。
①「最近買い物に行ったんだけどね」
②「偶然高校の知り合いに出会ったのよ」
③「昔は可愛かったのに、今は……」
④「時間の流れって残酷よねぇ〜」
我々は無意識の間に、この①〜④の流れで組み立ててしまう。
で、この方法が小説にも当てはまる。
①今日は入学式。私も晴れて高校生に!
②この高校では素敵な出会いがあるかな?
③「ちょっとキミ。落とし物だよ」
④後ろを振り返ると、美男子がいました
ねぇ、ありがちでしょ?(笑)
起承転結を作ってしまうのはな。
物語を上手く作れたように見えるから。
話運びが綺麗な流れに見えるからや。
でも、この方法では遅いねん。
④「時間の流れって残酷よねぇ〜」という結論を聞く前に、全員聞く耳を止めちゃうし。
④後ろを振り返ると美男子がいましたの部分まで、素直に読んでくれる読者は少ないの。
なので——。
核心に当たる部分から書いたほうがいい!
①「ちょっとキミ。落とし物だよ」
②後ろを振り返ると美男子が立っていた
③今日は入学式。私も晴れて高校生!
④素敵な恋が始まりそうな気がします
みたいな順番でも、十分通じるよなと。
まとめ
1行目から読者の心を奪いましょう。
まずは、1ページ読ませれば私たちの勝ち。
その後は興味が続く限り、読んでくれる。
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