WEB小説の評価は10話までで決まる

 WEB小説の評価は10話までで決まる。

 文字数にして、1.5〜3万文字ぐらい??


 この辺りまででほぼほぼ評価決まるわ。

 勿論、後から面白くなる作品もあると思うけど、それは出し惜しみだよ。


 最強のカードは早めに出す。

 で、また新たな最強カードを生み出す。

 これが超絶大事なんだよね( ̄▽ ̄)


 黒髪が面白いと思う小説の特徴上げる。

 独断と偏見の塊です。許してください。

 ちなみに、これはWEB小説限定の話ね。


①最序盤の500〜1000文字以内で決まる


 主人公がどんな人間か。

 そして、どんなシチュに居るのか。

 んで、その主人公が今から何をするのか。

 それが読者の皆様に伝わるように教える。


 WEB小説の読者は最初の段階で足切りを行う。この作品は読む価値があるか、ないか。


 YouTubeの動画と同じかも。

 クリックしてみたが……。


「あ、面白くない」と思うのは、気が短い人で5秒、普通の人が15秒、気が少し長い人で30秒で成り立っている。(私の独断と偏見)


 解説動画とかってあるじゃない?

 でさ、あの解説動画ならば。

 最初の15秒以内に本題に入るといいの。


 読者が知りたいのは本題なのよ。

 解説動画で知りたいのは、投稿者の雑談ではない。クリックしたときの、「タイトル」や「サムネ」で表示していた内容なのよ。


 だからさ、本題を見たいのよね、早く。

 早く本題に入れと思っちゃうのよね。


 かと言って、早すぎると困るのよ。


 自分が学校の生徒と思って欲しい。

 んで、先生からさ。


「今日も世界史やるぞ。321ページ開けろ」


 と、言われても、全然頭に入らないはず。

 でも、その前にさ。


「今日の世界史は、現代史を行うぞ。現代史は、一般的に1945年。第二次世界大戦後からの話だぞ。で、この現代史を知ることで、テレビのニュースで見る紛争問題や世界中の貧困問題がなぜ起きたのか。その辺まで詳しく分かるぞ。だから、しっかり話を聞いてねぇ」


 みたいな感じで具体的に教えられると。


「よしっ。ちょっとやってみっか!」


 と、少しぐらいはなると思うはず。


 つまり、500〜1000文字は読者の動機付け。要するに「少しぐらい付き合ってやるか」と思わせる内容にしなければならない。


 WEB小説を読むよりも、この辺の技術はYouTube動画を実際に見たほうがいいかも。

 動機付けに関する内容ならば、確実にYouTubeの動画を参考にするのがいいわ。


②5000〜8000文字までで合うか合わないか


 500〜1000文字まで読んでもらえた。

 その後は、読める小説か読めない小説か。

 言わば「もう少し付き合ってやるか」と思わせる内容になっているか。


 読者の皆様が求めた需要に添えるか?

 作品の面白さではなく、分かりやすさ。

 もっと厳密に言えば、読みやすさである。


 読者は分かりやすさを求めている。

 段階を踏んで、教えれば理解できる。


(例)


「たかしくんはスーパーに出かけました。そこで、リンゴを4つとみかんを5つ購入しました。リンゴ1個の値段は100円で、みかん1個の値段は50円です。このとき、リンゴ4つとみかん5つを購入金額はいくらになるでしょう?」


 こんな問題を出されたときにさ。


「100×4+50×5=650」


 と、最初から出せるかもしれない。

 でもさ、分からない人もいるかもしれん。


 この問題ってどうやって計算するの?と。


「リンゴ1個の値段(100)×リンゴの個数(4)+みかん1個の値段(50)×みかんの個数(5)=合計の値段(650)」


 多分、そんな人たちもここまで解説すれば、容易に理解できると思うんだよ。

 言わば、親切設計になってさえいればね。


「いやいや、黒髪さん。バカにしすぎww」


 と、思われるかもしれないけどさ。


 これは簡単な問題だからだよ。

 問題が難しくなると。

 一個ずつ丁寧に教えてもらわないと分からないと思うのです。

 経済学の問題とかになると特にさ。


 つまり、何を言いたいかって説明すると。

 読者が付いて来れる内容にまで深掘りする。言わば、分かりやすさを求める。


 異世界ファンタジー作品は、これが顕著に表れていると思いますよ。上手い作家は、1話毎に「主人公が何をするのか?」を最初に書き、1話の終わりに達成したか、それとも達成できなかったかを書いているからね。


「異世界転生したよ!」

「まずは、ステータスと装備品確認だよ!」

「お腹空いたよ。何か森を散策するよ!」

「キノコとかきのみとか落ちてるよ!!」

「うわぁ、モンスターに襲われたよ!!」

「モンスターを倒しちゃったよ!!!!」

「とりあえず、美味しくいただくよ!!」

「今日は疲れたから一日休むよ」

「よしっ。今日は街に出かけるよ!」


 みたいな内容を1話毎に段階を踏んで、読者と一緒に一歩ずつ一歩ずつ確実に進めてる。

 それも、1話の文字数は1000文字程度だ。

 読者が隙間時間に読むには、丁度いい。


 本当親切設計だよ。

 物語がどの方向に進んでいるのか。

 それを分かりやすく的確に説明してる。

 この技術は是非とも皆様も真似できる技。


 私を含めて、アマチュアが書く小説はね。

 話の内容が複雑、もしくは分からない。

 プロでさえ、あちこちに飛ぶ可能性ある。

 だからこそ、親切設計は大切だよ。


③2〜3万文字までに「面白い!」となるか


 最初の500〜1000文字で「読む価値」があるか、ないか判断される。

 その後、5000〜8000文字で「読める小説」なのか、それとも「読めない小説」なのか。


 で、最後の2〜3万文字以内で。

 実際に「面白い」か「面白くない」か。


 本当の実力勝負はここからだよ、やっぱ。


 1〜10話まで面白い作品は1〜2割ぐらい。

 親切設計さえできれば読める作品は書ける。んで、読者は必ず付くと確信してる。


 だが、面白い作品を書くのは難しいよ。


【余談】


 序盤の見直し。

 親切設計ができているか。


 この二点は徹底的にやったほうがええ。

 親切設計で物語を紡げば、読者は理解度が上がる。


 私も自戒だな。

 親切設計を心掛けていこうと思うわ。


 新作小説が伸びるわけじゃない。

 文字数が少なくて、読者の理解度が高いから伸びるのである。

 長期連載化すると、読者の理解度が下がる。キャラの関係性が複雑になってくる。

 だからこそ、親切設計で物語の導入は丁寧に作って、読者に理解してもらうことから。

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