読者が増えなかったときのマインドハック

 面白い作品を書き上げた。

 そう思い、実際に投稿してみた。

 だが、全く評価が付かず、発狂しそうになる。


 そんな日々を過ごしたことが、皆様にもあるだろう。

 かくいう、私——黒髪も同じ日々を過ごしていた。

 本当は短編で終わらせたかったものの、読者が半端に付いてしまい、惰性で最後まで書いたこともあるほどである。


 PV数も増えないし、読者も全然増えない。

 それはめちゃくちゃ辛い瞬間である。

 真面目に何度筆が折れそうになったことか。


 悪魔が毎回囁いてきます。


「どうせ読者殆どいないし、この作品は伸び代ねぇーよ」

「だからさ、もう諦めて新作に取り掛かれよ。ほら早く」と。


 皆様も似たような経験があると思います。


 まぁ〜そんなときのマインドハックを教えたいです。


 結論から述べます。


 読者が居る。読者が居ない。

 そんなの関係なしに、自分の面白いを書きましょう!!

 それも、徹底的に書いてください。毎回全力で!!


「読者が居ないのに書いても無駄だろ。お前はバカか?」


 そんなことを言われるかもしれません。

 ですが、私は大真面目です。

 自分の面白いを全力で書き上げればいいと思います。


 以前語った内容に——。


『量産の鍵は過去作品にある』と述べました。


https://kakuyomu.jp/works/16817330658939597914/episodes/16817330660727400195


 で、今回はそれのアップデート配信になるんですけどねぇ。


 作品全体の内容は悪いかもしれない。

 全く読者が付かずに、全然伸びないかもしれません。

 でもね、一部分だけはめちゃくちゃ面白いかもしれない。


 それは序盤かもしれないし、中盤かもしれないし、終盤かもしれない。全体では面白くないかもしれない。それでも、一部分だけはキラリと光る部分があれば、それだけでいいのだよ。


 70点のネタを作れという記事も書いたけどさ。


https://kakuyomu.jp/works/16817330658939597914/episodes/16817330659952422486


 面白いネタは、何度も何度も使いまわせばいいんだよ。


 で、これも大きな枠組みで言ってしまえばさ。


 面白い回は何度も何度も使いまわせばいいんですよ!!!!


 序盤だけが面白い作品。

 中盤だけが面白い作品。

 終盤だけが面白い作品。


 この三作品があれば、面白い部分だけ抜き出せばいい。

 んで、新作を書き始めるときに、素材として使えばいいの。



◇◆◇◆◇◆


(例)



「ねぇ、少しだけそっちに行ってもいいかな?」

「べ、別にいいけど……って、ちょっと近すぎないか?」

「ううん。これぐらい普通だよ、私たち恋人同士だもん」

「そっか。そうだよな……俺たちって恋人だもんな、もう」

「うん」


 そう頬を赤く染めながらも、彼女は手を重ねてきた。

 ビクッと肩を動かす俺を見て、クスッと微笑んでいた。


「こ〜いうのは嫌?」

「い、嫌じゃないよ。べ、別に……」

「そっか。よかった。なら手を繋いどこ。一緒に」


 普段は甘えてこないのに。二人っきりのときだけは違う。

 やっぱり彼女も普通の女の子と変わらないのかもな。



※①を下地にして、②を書きます。


 ①の内容を簡単にまとめてしまうと——。


「主人公とヒロインが手を繋ぐ」


 これを誘惑してくる後輩ちゃんでやると……。


「先輩、ちょっとそっちに行ってもいいですか?」

「別にいいけど……って、お前ちょっと近すぎだろ!」

「もしかして先輩意識してるんですか〜? 私のこと」

「してるわけないだろ、お、俺は……べ、別に……」

「ふぅ〜ん。それなら私が試してあげます、本当か」


 無邪気な笑みを浮かべて、後輩が手を重ねてきた。

 ビクッと肩を震わせる俺を見て、「可愛い」だとさ。

 一応、俺が先輩なのに。全く尊厳の欠片もねぇーな。


「先輩ぃ〜。何を顔を真っ赤にしてるんですかぁ〜?」

「し、してるわけないだろ……」

「いや、とってもしてますよ。興奮してるんですかぁ〜?」


 後輩は俺のことを舐めている。

 それだけは分かる。だが、手を握られるのは悪くなかった。

 俺って意外と、後輩に調教されているのかもしれない。


「やっぱり先輩って私のこと大好きなんですねぇ〜。へぇ〜」



◇◆◇◆◇◆


 ねぇ、簡単でしょ??

 で、こ〜いうネタの使い回しができるようになればいい。


 だからさ、「この作品伸びねぇ〜な」と思っている方々は、使い回しができるお話を全力で書けばいいの。


 今後の小説でも流用できるお話を書けばいいと言えばいい?


——ラブコメ作品ならば——。


 主人公とヒロインが初めてデートする話

 主人公とヒロインが初めて手を繋ぐ話

 主人公とヒロインが喧嘩する話

 主人公がヒロインを助けるために頑張る話

 主人公がヒロインの裸を見てしまう話


 ワンシーン毎に他作品にも流用できるシーンを作る。

 で、こういうシーンは、ラブコメには必ず使えるじゃん。

 だからこそ、将来的な投資になるんですよ、確実にね(笑)


 で、この発想法が生まれてくるとねぇ〜。


 実際には1作品しか書いてないんだけど。

 その背後には、無数の未来書く小説があるのよ。

 で、実際に書いた作品を下地にして書くってわけよ。


 その為にも——カルピスの原液を作るの!!!!


 カルピスの原液さえ作れば、後は幾らでもいい。

 そこに異なる要素を組み合わせれば、それだけでアイデアは無限大に広がるわけである。


 秋元康氏の「企画脳」から得た着想術


https://kakuyomu.jp/works/16817330658939597914/episodes/16817330660556993625


 今回語った内容は、全部私が今までに語ってきたもの。

 言わば、総集編とも言うべき内容だったと思います。



【余談】


 ちなみに、私は1話完結型小説を好んで書いている。

 その理由は、他作品で書いた面白い話をそのまま流用できるから。1話完結型の小説ってさ、1巻分が15〜25話分ぐらいのアイデアがあればいいだけじゃん。

 つまり、今まで書いてきた面白いアイデアを10個入れて、新たな面白い要素を10個作れば、物語として完成するわけ( ̄▽ ̄)


 で、また新たに作った面白い要素の10個が、他の作品に流用される。こうすることで、物語の量産が可能になるってお話。


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