1500文字と3000文字の読書速度は、意外と変わらないと思う話

 皆様の読書速度は、どのくらいでしょうか?

 私は——。


 読書速度を計測してみたところ——。


 1分間で1000文字程度でした。

 読書速度ハカルくんというので、測ってみたよ!!

 問題にも挑戦して、2問とも正解したから間違いありません。

 勿論、難易度は、社会人でしましたよ!!


 ちなみに——。

 読みやすい小説なら1500文字程度まで跳ね上がる。


(と言えども、私の速さでも平均よりも少し上らしいけど)


 んでんで、ちょっと思ったことがありましてね( ̄▽ ̄)


 1話1500文字の小説と、1話3000文字の小説。

 同じ内容が書かれている限りは、読みやすさは一緒だと思うんだ。

 どんなに文章が増えたところで——実はあんまり変わらないというか。


 逆に言ってしまえば——。


 1話1500文字で投稿するよりも、1話3000文字で投稿したほうがお得と言いますか。


(リワード的な意味でも、アイデアの節約的な意味でも……)


 最近ちょっと思ったことがあるんだけどさ。


 文章には——演出や雰囲気を物語るものがあるじゃない?

 この文章がなくても、物語の体は整えることはできるんだけど。

 小説としてはあったほうが面白いから入れている文章みたいなものがさ。


 で、私は——。


 この演出や雰囲気を作る文章を入れる派なんだけど……。


 読み手の負担は、あんまり変わらないと思うんだよね。

 余程、論理展開をこねくり回した、それは違うかもしれないけどさ。


◇◆◇◆◇◆


例1


①僕が目を覚ますと、目の前には巨大な木が立っていた。

②空高くまで聳え立ち、雲を貫いている。

③その大木に背中を預けて、分厚い本を読む少女がいた。

④起き上がる僕を見て、彼女は僅かに本から目線を逸らして。


「……起きた」


 102文字


◇◆◇◆◇◆


例2


 この文章は——。


 ②が欠如しても、読むことができる。

 要するに、②が雰囲気や演出上の文章ってことね。


①僕が目を覚ますと、目の前には巨大な木が立っていた。

③その大木に背中を預けて、分厚い本を読む少女がいた。

④起き上がる僕を見て、彼女は僅かに本から目線を逸らして。


「……起きた」


 84文字


◇◆◇◆◇◆


例3


 逆に文章を増やすことができる。


①僕が目を覚ますと、目の前には巨大な木が立っていた。

②空高くまで聳え立ち、雲を貫いている。

 大きな鳥たちが優雅に飛んでいるが、それよりも圧倒的に高い。

 木というよりかは、山という表現がふさわしい気もしてくる。

③そんな大木に背中を預けて、分厚い本を読む少女がいた。

 異国の言語に詳しくないので、彼女が持つ本がどんな内容までかは理解することができない。だが、彼女が読む書物が、僕が住んでいた地球で使われていた言語ではないのは確かだ。

 とりあえず、ここがどこなのかを確かめる必要があるな。

④起き上がる僕を見て、彼女は僅かに本から目線を逸らして。


「……起きた」


 268文字


◇◆◇◆◇◆



 例1と例3を比べてみると——。


 文章量は2.5倍ほど増えているのですが……。

 どっちの文章を読んでも、あんまり読む速度は変わらないと思うんだ。


 というのも、私が文章構成をしっかりと計算して書いているからなんだけど。


 ①と②と③と④の一行さえ読めば、文章の内容を把握できるからなんだ。


 逆に言えば——。


 例1と例3を比べると、読みやすさも確実に上がっていると思うんだよね。

 内容が分かりやすいとでも言うべきか。

 この文章量がもっと増えたら、話は別かもしないけど。

 これぐらいの文章なら、別に嫌気が差すほどのものではないかなと。


 んでんで——。


 WEB小説では、1話1000文字ぐらいで連載する人もいるんだけど。

 私としては、文章量を増やして連載してもいいんじゃないかなと思うんだ。

 結局な話——。


 1話1000文字で、100話連載する人は——。

 確実に1話1500文字にも、1話2000文字ぐらいまで増やせると思うから。

 で、そっちのほうが遥かに効率良いと思うんだよなぁ〜。


 私は、自分のアイデアが枯渇するのが一番怖いと思うから……。

 できる限り、アイデアを消化しない方向性で進めてるんだ。


 1話1000文字で、アイデアを一つ消化するタイプならば……。

 10万文字書くまでに、100個のアイデアを使うことになる。


 でも、1話3000文字で、アイデアを一つ消化するタイプならば。


 10万文字書くまでに、約30個のアイデアを使うだけでいいからさ。

 負担を圧倒的に減らすことができると思うんだよね。


◇◆◇◆◇◆


 スピーディーな展開が好まれるというのは、事実だと思います。

 だからと言って、1話毎の文章量を減らせばいいって問題でもないかなと。


 この部分はあっさり書いて、この部分は濃ゆく書く。

 この調整さえできればいいのかなと。


 WEB小説を読んでいると、私は結構この現象に出会うんだよね。


 もっと私なら文章量を増やすのに!!

 もっと私ならここは文章量を減らすのに!!


 みたいな感じで、読みやすさの観点で結構考える。


◇◆◇◆◇◆


 まとめ


 1500文字と3000文字の読書速度は、意外と変わらないと思う。

 WEB小説の読者は流し読み前提で、隙間時間に読むから……。

 それを踏まえて考えると——。


 1500文字と3000文字は、実はあんまり変わらないと思うんだよな。


会話文とかでもさ。


「ありがとう」

「ありがとうございます」


 文章の長さは2倍になってるじゃない?

 でもさ、読者に伝わる情報量は一緒。


 この人は感謝の言葉を伝えてるんだなと。


 文章を読むというか、感情を読む。

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