エピソードを膨らませたい場合は、起承転結を分割して再構築せよ
本日執筆中に気付いた話なんやけども。
起承転結は分割して再構築できると気付きました。ていうか、以前から薄々気付いていたんだけど、これを上手に言語化できた感。
今回の内容を簡単にまとめると——。
テーマ
「エピソードを膨らませる方法です!」
今回の話を聞いたらできるようになること
「1話2000〜3000文字程度しか書けなかったことが、5000〜10000文字ぐらいの分量に増やす技術を身に付けられます」
◇◆◇◆◇◆
起承転結があるエピソードを書こうとした場合、我々は1話完結で書こうとしたがる。実際に文字数が2000〜3000文字程度ならいい。
だが、これを8000文字以上になると、読み手への負担がかかりすぎるんだよねぇ〜。
(書き手にも、8000文字は負担がかかる)
で、それを改善する方法を思いついたよ。
題材「悪魔狩りを生業とする主人公と見習い天使。主人公は天使の指示を聞きながらも、世界中を旅している。この日も天使の命令を受け、主人公はとある街へと向かう」
起
「主人公が財布を失う。路頭に迷う主人公と天使。旅人の二人を可哀想に思った家族が二人の面倒を見てくれることに」
承
「主人公と天使は家族と過ごしながら、この街に出没する悪魔を探し回る。悪魔の実態が明らかになるのだが、正体は不明。教会内に悪魔が出没するという情報を手に入れる」
転
「主人公と天使は、夜中、家を飛び出して、教会へと向かう。教会内で悪魔発見。普段通りの悪魔狩りが開始するのだが、二人の元にはお世話になった家族の方々が。二人の存在を知った悪魔が、幸せな家族をあやつり人形へと変えてしまったのである」
結
「主人公と天使は悪魔を倒して、家族の墓を立てる。失くしていた財布も見つかる。(あやつり人形と化していた家族の一員が「名言」を言い残して壊れる前に渡します)
悪魔にどれだけ支配されたとしても、人間の強い意思はどこかで残り続けるんだよ的なオチで終了」
即興で書いたけど……。
本気で書いたら、割と面白そうな題材!!
んで——。
今回の話を考えるに——。
転結の比重が高いのは分かるかな??
というのも、転は——。
『主人公と天使VS悪魔』
『主人公と家族との会話(あやつり人形と化した家族を助けようとするのだが、天使が「無駄だ。もうアイツらは人間じゃない」という。で、悪魔が「オレ様が与えてやったんだよ。永遠の命を、奴等のために。ただ、その代わりにオレ様は奴等から自由を奪ったがな」みたいな展開希望』
『主人公が天使に対して、「助ける道はないのか?」と訊ねて、「無理だ。奴等の魂はもうこの世にない」みたいに言われてしまう』
みたいな感じで……。
とりあえず、書きたいことが沢山あるから。
で、そーいうのが沢山あると……。
1話2000〜3000文字では、起承転結全てを書けない。勿論、物語を圧縮しまくって、書く方法もあるのだが……感動が薄いのです!
◇◆◇◆◇◆
で、こんな話を書くときには……。
起承転結を前半と後半に分割します。
区切る箇所は——起承と転結でOK!!
で——。
先程出したプロットでは……。
転結の方に比重を置き過ぎた結果、起承の内容が薄すぎることをご理解してるかしら?
なので、この辺を補強していきます。
起
「主人公は財布を失くす。路頭に迷う二人。そんな折、チンピラ連中に襲われる家族発見。善意の塊である主人公は家族を助けます。そのお礼として、彼等の家で面倒を見てもらう」
という展開に変更します。
不憫に思った善良な市民が助けたわけではなく、助けてくれたお礼で面倒を見てくれる。こっちのほうでも、何の問題もないし。
逆に、妙な説得性があると思うんだよね。
承
「主人公と天使は家族と絆を深める。彼等は四人家族。両親と子供が二人暮らし。熱心な宗教家として、父親は有名。で、仕事は農家で、広大な農地で野菜やフルーツを栽培している。主人公と天使もお手伝いをしてます。主人公と天使は子供たちと仲良くなり、旅人として世界中を回っていることを報告」
で、こんな話で文字数稼ぎをして……。
「教会内に悪魔が出現した話を聞き、主人公と天使は悪魔狩りへと出かけます。で、教会に辿り着き、あやつり人形と化した家族に出会う」
という部分まで書いたら……。
いい感じに「引き」が作れるなぁ〜と。
◇◆◇◆◇◆
これを分かりやすく伝えると——。
1話完結で終わる物語を、前半と後半に分割して2話分を作る。で、足りない部分を補強して、エピソードを再調整するって感じです。
そうすれば、内容が濃ゆいお話を書ける。
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