自己分析インタビュー

「小説を書いて、一番幸せだと思うときはいつでしょうか?」


 最高に面白い小説を書き上げた瞬間ではないでしょうか。

 アドレナリンがドパドパ出て最高に幸せな気持ちになります。


 その上で——。

 自分が書いたものを肯定してくれる読者が現れたときは嬉しいですね。

 書いてきて、本当によかったなぁ〜と思います。


「自分が面白いと思う小説と、読者が読みたい小説。どっちを書いたほうがいいですか?」


 どっちも書けばいいと思いますよ。

 作品に応じて、優先順位を付ければいいんじゃないですかね。

 それで——。

 自分の面白いを優先する小説と、読者が読みたいを優先する小説を書けばいいと思うよ。


 どっちかに絞る必要はないからね。

 毎日5000文字執筆すると仮定して——。


 2500文字ずつどちらも書けばいいのではないかと思います。


 なので、どっちが正しいのか、どっちが間違いなのかは分かりませんね(笑)


「小説を書く上で考えてることはありますか?」


 需要と供給はあると思うんだよね。

 需要がある作品を書けば、それはある程度読まれると思うのです。

 読者が読みたい作品を書いたほうが遥かに楽しいだろうなぁ〜と。


 でも、果たしてそれを書いて、何か意味があるのかなと思うんだよね〜。


 結局な話——。


 作家が一番面白く書ける小説は——。

 自分が大好きなものと、自分が大嫌いなものの二種類のみ。

 だから、需要があるからと言って、自分の感性が響かない小説を書いてもなと。


「自分が楽しめるコンテンツを書けということですか?」


 作家は書き手であり、一番最初の読み手でもあるからね。

 自分が面白いと思える作品を書けない限り、前には進めないと思いますね。


「自分の作品に低評価が付いた場合は、どう思いますか?」


 読者の感性がズレているのではないかと思ってます。

 結局、面白いの感覚は、人それぞれなので——。

 そうか、この人には、面白くなかったのかと思うだけかも。


「読者に合わせて小説を書く作家をどう思いますか?」


 尊敬しています。

 作家と読者はお互いに共存してますから。

 本来あるべき姿は、これなのではないかなと思ってます。


 私はさ——。


 作品は信じられるが、読者は信じられないんです。

 で。

 読者が集まる小説を書ける人は、読者を信じられる人なんだなと思いますね。

 これを書けば、読者の皆様が「面白い!」と言って集まってくれることを信じている。

 だから、書けるんだと思いますよ。


 私は信じられないんだよね。

 あくまでも、読者は流動的なもので移り変わりが激しいと思ってるから。


 自分が生み出せる作品の方が大事だと言いますか。

 自分が表現したいことを、読者が気付いてくれればいいのかなという感覚。

 もっと読まれたい欲はあるけど、心のどこかでは数少ない読者の間で読まれればいいのかなと。


 言ってしまえば、私は——諦めているんだと思いますね。

 読者はこの作品の面白さを理解してくれるはずがないと。

 諦めているからこそ、作品をもっと面白いものにすることができるんじゃないかなと。


 読者は裏切るけど、作品は絶対に裏切りませんからね(´;ω;`)


「読者に読まれなくても別にいいということですか?」


 完全に読まれないのは困りますけど……。

 知る人ぞ知る名作でもいいのではないかと思ってますね。

 十人中八人が面白いと思う作品よりも、十人中二人が面白いと思う作品でもいいかなと。


「作品を書く上で、心掛けていることはありますか?」


 短期的に面白いと思える作品を書くのではなく、長期的に面白いと思える作品を書くですね。

 要するに——。


 普遍的な面白さを求めてますね。

 読者の感情を揺さぶる作品を書こうと思っています。

 どれだけ時代が変わっても、読み手が変化しても、面白いと思う作品を書きたいです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る