執筆談義Q&A「才能の見つけ方」「効率的な能力開発」「1000時間理論」

Q「才能の見つけかたを教えてください」


A

 周りから評価されていることが才能です。自分が他人から褒められていることが才能だと思います。だから、今まで受け取った感想を読み返して、自分の向き不向きを知ることが大切だなと思います。


Q「褒められた経験がありません。そんな人間は才能がないのでしょうか?」


A

 才能がないとは言い切れません。

 ただ、他の人よりも得意なことがあれば、それは才能があると言い切っていいでしょう。


Q「才能がない人間はどうすればいい?」


A

 才能がないなら能力開発するしかない。

 才能がない人間が「周りから評価されたい!」「周りから褒められたい!」と思うなら、「他人から必要とされる能力」を開発するしかないんですよ。


Q「効率的な能力開発は何かありますか?」


A

 自分が書くジャンルを特定化し、その一つを徹底的に伸ばすことだと思います。

 もっと分かりやすく言えば——。

 同系統のジャンルを書きまくること。

 WEB小説の上位ランカーは多くの作品を手掛けていますが、ジャンル分けすると——。

 同じようなジャンルしか書いていません。

 勿論、細かな点では違うかもしれませんが、似たような作風と方向性になります。

 ただ、それは当たり前のことだと思う。


 実際——。

 高橋留美子先生やあだち充先生も、似たようなジャンルや作風の作品を描いてます。

 だからこそ、我々が目指すべきなのは一点突破な戦い方だと思っています。


Q「能力開発方法をもっと詳しく教えて!」


A

 才能がないなら能力開発を行うしかない。

 周りから評価されたいと思うなら、周りから必要とされる能力を上げるしかないです。

 ただ、経験上、自分が好きなことを徹底的に伸ばすことが一番早いと思っています。

 好きという感情を持てるのは、才能です。

 その好きを徹底的に伸ばせば、武器になります。


Q「小説は四つに分類できると以前語っていましたが、能力開発方法を詳しく!!」


A

 地の文、会話文、アイデア、ストーリー

 小説をこの四つに分類して、どの要素を伸ばすのかを徹底的に伸ばす方法ですね(笑)


 1万時間の法則を例に出して——。

 プロになるには、練習が必要と説きました。ただ、1万時間も費やすことができない場合(早く結果を出すためには)、1000時間を費やして、10人中1人の逸材になろう!


 という名目で、能力開発を説明しました。


「で、黒髪さんは、今何を鍛えてますか?」


 良い質問ですね。

 現在の私は——。


 地の文 2割

 会話文 8割


 みたいな感じですかね。


「以前は、会話文とストーリーを鍛える戦い方をしていると言ってたはずですが……ストーリーを鍛えることはもうやめたのですか?」


 ストーリーの訓練は頭打ちになりました。

 もうこれ以上伸ばしてもあんまり効果がないなと思い、私は伸ばすことを諦めたよ。

 以前までの私は長編小説を書くことを躍起に考えていました。

 しかし現在は短編や中編を繋げて、一つの長編小説の体を取るという手法に変えました。その影響でストーリー勉強をする必要がないなと思い、もうやめちゃいましたね。


Q「能力開発の具体的な方法って何ですか?」


A

 良い質問ですね。

 今まで語ってこなかった内容です。

 私は会話文=キャラだと思っていまして。


 自分が使えるキャラのストックを作るって感じです。作家一人が制御できるキャラクターなんて、10〜30人程度に過ぎないです。

 で、そのキャラクターの性格や個性を変えて、作品を書くってだけで……。

 正直私が書いている小説の主人公は、基本的に同じ役者さんが担当しているイメージだと思っていただければいいかもしれません。

 で、その役者さんに役割や演技指示を与えて、毎回動いてもらうって感じですかね。


「キャラの創造を続けているってこと?」


 簡単に言えばそうかもしれませんね。

 ただ、キャラの創造と言えども、自分の中で得意不得意が存在すると思うんです。

 で、私は「お姉さん」キャラが大好きなので、背丈が高い大人のお姉さんキャラだけに全集中してます( ̄▽ ̄)


 私の萌えは背丈が高い大人のお姉さん!

 だから、この部分だけを徹底的に伸ばしてます。

 ジャンルの特定化を図り、一点突破で戦うと紹介しましたが……。

 私はお姉さん属性萌えなんです!!

 だから、姉属性だけを勉強している感!!


補足説明


 私が好きなのは歳上のお姉さんキャラ。それも黒髪清楚なお姉さんが大好物!

 なので——。


 会話文の鍛錬=キャラの鍛錬をする場合。


 私は1000時間で、10人中1人に選ばれる「お姉さん」属性特化の書き手になる必要があると考えました。

 で、その時間を全て費やすって感じです。


 それに+αという形で——。


「ツンデレなお姉さん」「クールなお姉さん」「ヤンデレなお姉さん」「甘々なお姉さん」


 などなど、様々属性萌えがありますから。

 その属性に対する考えを学ぶ必要がある。

 そのために、多くの作品を読む感じです。



Q「地の文もそんな感じの目標とかあるの?」


A

 地の文の練習方法も同じです。

 私は地の文に関しては、面白い文章を書ければいいと思ってます。つまり、美しい文章である必要はないと感じております。

 ただ、ヒロインを少しでも可愛く、そして艶っぽく書きたい。その気持ちだけはある。

 ヒロインの可愛さが読者に伝わるぐらいは、地の文を上手くしなければならないと。


 つまりですね。

 私は「ヒロインの可愛さが伝わる文章」を学ぶ必要があり、それを一点突破で伸ばさなければならないんですよ!!!!


 文章を上手くなりたいと言ってる人たちって、総合的な文章の上手さを求めたがると思うんですけど……それでは漠然としすぎです。自分が本当に目指すべき場所はどこなのかを特定化し、それを徹底的に伸ばす。


 それが、「努力」であると思っています。


 それに気が付くのが、あまりにも遅かったなと絶賛後悔中の身なのですが(´;ω;`)


 皆様はくれぐれも間違わないように!!


◇◆◇◆◇◆


まとめ


 今回は充実した内容を語れたはず!!

 1000時間理論で、皆様も自分の能力をピンポイントで伸ばしまくりましょう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る