【永久保存版】本気で小説を書きたい人・書けなくなった人向けの執筆方法

 今回語る内容は、私の執筆方法をまとめたものである。

 今までエッセイで書いてきた内容を分かりやすく再編集・再構成したものだ。


(我ながら今までペラペラと語ってきており、そろそろ分かりやすく説明し直す必要がある。そう考えていたのでちょうどいい機会だと思い、今回このような形になりました)


 これさえ読めば、小説を書けなくて燻ってる人間が書けるようになると信じている。

 現在小説を書けなくて困っている人たちは、是非とも参考にしてもらいたい。


◇◆◇◆◇◆


【本気で小説を書きたい人の執筆方法】


 小説の書き方は三段階が存在する。

 アイデア・下書き・本稿

 この段階を踏んで小説を書くと、基本的には上手くいいく。

 その方法をもっと詳しく説明していこうと思います。


◇◆◇◆◇◆


【小説1話5000文字に必要なアイデア量は三つあればいい】


 小説1話分5000文字程度。

 40×34の形式5枚以上10枚未満を狙うならば——。

 三つのアイデアさえあれば、基本的に内容は書ける。

※40×34形式の一枚分は、700〜900文字と思えばいい。

 改行や会話文の分量で変動は起きるが、基本的には一枚800文字と想定するといい。

 で——。

 小説1話分を書くなら三つのアイデアがあれば書ける。

 で、一つのアイデアを1300〜1500文字程度で書けばいい。

 これぐらいならば皆様も簡単に達成可能な書き方だと思います。


◇◆◇◆◇◆


【下書きを書く前に、一度自分のアイデアを紙上に書き出す】


 自分のアイデアをメモ帳に書く。これは多くの作家がやることだと思う。

 だが、それだけで終わらせるのはもったいない。

 というか、それだけでは熟成がまだ足りない可能性が高い。

 というわけで、私がオススメすることは——。

 A4サイズのノート一枚に、自分が書く内容を書き出すことだ。


① 自分が伝えたい・書きたい内容を手当たり次第に書き出す

② 書き出した内容から自分が書きたい内容を特定化し、取捨選択する

③ 書きたい内容を大まかにストーリー化し、流れを作る

④ ストーリーをフローチャート化し、原因と結果を書き込む

⑤ 自分が書きたい内容をもう一度「なぜ?」と問い直し、作家視点、読者視点、キャラ視点の答えを導き出す


◇◆◇◆◇◆


【下書きの効率的な執筆方法】


 自分が伝えたい・書きたい内容を決めることができた。

 その上に、大まかなストーリーも考えることができた。

 その段階で初めて、我々は下書きを書くことができる。


① ブレインストーミング執筆を行う

会話文だけでいい。自分の脳内にあるものを全部書き出す。

10分間×3セットぐらいでいい。とりあえず、書きなさい。

悩むのはあとからできるので、脳内にあるものを全て吐き出すこと。


② ①の執筆で書いた文章の精査作業

使えるものと使えないものに分けていく作業。

1話5000文字を書くなら、会話文1500〜2000文字あるといい。


③ 下書きを並び替え、ストーリーの再構築を行う

本稿作業を行う前に下書きを完成段階まで持ち込む必要がある。

と言えども、完成度は60%あればいい。

ただ必ず最後の終わり方だけは考えなければならない。



◇◆◇◆◇◆


【本稿を書く前の心構え】


 我々は天才ではない。凡人である。

 凡人は凡人らしい戦い方をするしかない。

 全ての文章を毎回名文にしてやろう。

 若かりし頃の私は本気でそう思っていた。

 だが、その書き方では身も心も滅ぼすと気付き、異なる戦い方を目指すことにした。

 それは——美しい文章ではなく、面白い文章を書くことである。

 このエッセイを読んでいる方々にも役立てるように言い換えれば——。


 我々が目指すべきは、明文8割、名文2割だ。


◇◆◇◆◇◆


【本稿を書く方法】


 本稿作業とは、動画編集のようなものである。

 動画投稿者が視聴者を逃さないために、様々な工夫をしていることは理解できるはずだ。

 それと同様に、我々も読者が飽きないように様々な工夫をする必要があるのだ。

 で——この方法論は人の数だけ存在するので、多くは語りません。


 ただ小説を書くのが苦手な人、または執筆時間を殆ど取れない方には——。


 コマ割り書きという執筆方法をオススメします。


 コマ割り書きとは、200〜300文字×N回で小説が構成されている。

 そう考え、少しずつ文章を紡いでいく方法でございます。

 例えば◇◆◇◆◇◆という表現を使って、私もこのエッセイを書いてますが……。

 これも1回300文字程度で区切りを付けることで、途中途中で休憩を挟んでいます。


 困難は分割せよ。

 その言葉を皆様も聞いたことがあると思いますが、分割するってことです。


 小説1冊10万文字を書けと言われたら難しそうと思うかもしれませんが……。

 それを1話5000文字の20話構成にして。

 で、5000文字を書くのに、250文字×20回で書けばいいのか。

 そう考えれば、これぐらいなら意外と書けそうだなと思いませんか?(笑)


 要するに、自分が実現できる段階まで、レベルを落として考える。

 継続し続けるためには、この考え方を覚えていたほうがいいってお話です。


◇◆◇◆◇◆


【タイピング速度を1分間に100文字打てるようにする】


 執筆速度は速ければ速いほうがいい。

 そう思いますが、目指すべき目標の一つに一分間に100文字というものがあります。

 タイピング速度が速いと、ブレインストーミング執筆がエグいほどに捗るのです。

 だからこそ、タイピング速度を上げることを目標にするべきだと思います。

 ただ、1分間に150文字以上書くとなると、文章構成が乱れてしまう可能性が高い。

 私よりも遥かに頭が良い皆様ならばタイピング速度が速くなっても、論理展開などを意識して書けるかもしれませんが……。

 私のように低スペックな人間にはオススメできません。


◇◆◇◆◇◆


【ブレインストーミング執筆方法の応用例】


 ブレインストーミング執筆方法は、超高速で文字数を量産できます。

 ただ大きな欠点がありまして、使えない文章も量産してしまうんです。

 でもね、私はこの執筆方法が必ずいつの日か自分の武器になる。

 そう信じて、今の今まで考えていました。考えまくっていました。

 で、ふと、昨日の夜中——私は紙上に執筆方法をまとめていたんです。

 で、気が付いたんです。


「ああああああああああああああ!! こうすればいいんだ!!」と。


 暴れ馬みたいな感じで、使い方を知るまでに一年間掛かりました。

 で、今からその方法をご紹介させていただきます!!


◇◆◇◆◇◆


 以前までの私は、カクヨムのサイト上に直書きしていました。

 しかし、最近ではワード形式で「40×34」の書式で書いている。

 で、この形で書き始めて——。


 力を入れる回は1話15枚以内。

 基本的には1話5枚以上10枚未満を推奨しているわけだが……。


 一行の文字数は40で、行数は34しかない。

 その事実にふと気付きまして……。

 会話率50%を目指すと仮定したら、17×10枚=170行しかないと気付きました。

 つまり1話分に「」は170回分しか使えない。


※会話率50%というヤバい比率なので、実際はもっと低いです。


 ただ、会話文というのは、一回で終わるものではありませんよね??

 会話というのは、キャラとキャラが存在して成り立つものです。

 だからこそ、二回以上の会話が成り立つ!!


 そう考えると——。

 170回の会話は存在せず、85×2というふうに考えれます。

 で、これはあくまでも会話率50%というエグい数値計算なので——。

 これを会話率30%程度で計算し直せば——。


 私たちが使える会話文は100行程度。

 つまるところ、1話分の会話文は50×2というふうに考えられます。


◇◆◇◆◇◆


 ブレインストーミング執筆方法は、会話文を量産することにあります。

 で、それを使えるものと使えないものに分ける作業を行なっていました。

 んで、今までの私はある程度の会話ブロック(3〜7回の会話が成立しているもの)を採用していました。で、それ以外は不要なものだと切り捨てていました。


 でも、私は昨日遂に気付いたわ。

 捨てる必要がないとね。

 ブレインストーミング執筆方法は会話の切り口を探す作業だったんだと。


 つまり——。

 ブロック単位で考えるのではなく、一行単位で考えてよかったんです。

 要するに——。

 ブロック単位で吟味するのではなく、一行単位で使える・使えないを分けるってこと。


◇◆◇◆◇◆


【使える一行の会話を三倍に増やす】


 先程までの内容をまとめると——。

 ブレインストーミング執筆方法とは、使える一行の会話文を生み出すことなのだ。

 で、それを何個も作成して、それに合う会話文を後から付け足せばいいんだとね。

 んで——。


 1話の会話分量が100〜150行と考えれば……。

 三回で終わる会話文を30〜50回繰り返せばいい。

 ただそれだけの話なんだと気付いて、今はめちゃくちゃ楽になった。

 横になった状態でも、「」を三回分なら思い付けるでしょ?


◇◆◇◆◇◆


まとめ


 今回の内容は永久保存版だと思ってます。

 私が今まで書いてきた内容を凝縮した回でございます。

 執筆方法が分からなくなったら、また訪れてください。

 必ず皆様のお役に立てると思いますから( ̄▽ ̄)

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