筆が進まない夜もある

面白い長期連載作品を書くには、文字数はどのくらい必要だと思いますか？？

　面白い長期連載作品を書くには、文字数はどのくらい必要だと思いますか？？

　本気で面白い作品。

　解像度が高くて完成度がある作品。

　それを想定した長期連載作品ならば——。

　30〜50万文字は必要だと思いますなぁ。

　やっぱりね、文庫本1冊10万文字程度で「最高ッ！　超面白かった！」と思える作品は少ないと思う。てか、書けたら天才ですッ！！

　本気で物語に沼らせて最高のカタルシスを与えるとすれば、30〜50万文字必要である。

　書き始めれば分かるけども——。

　10万文字は少なすぎると思いますねぇ。

【余談】

　文庫本に収録できるエピソード数——。

　1話完結型で7〜15話分ぐらいです。

　ありがちな恋愛系ならば——。

　1話で出会って。

　2話〜5話で二人の仲が縮まる話。

　6話で問題勃発！

　7話で問題解決して付き合い始める。

　こんな形になってしまう。

　しかし——。

　これではあまりにも薄すぎると思うので。

　1巻内容は——。

　1話出会い

　2〜5話犬猿の仲。お互いに口喧嘩ばかり。

　6話問題勃発！

　7話問題解決して、相手の見る目が変わる。

　こんな形に変えるべきだと思うんだよなぁ。

　で——。

　2巻内容は——。

　8〜13話「意外とコイツ良いヤツじゃね？」

　14話「「あ、これ俺（私）好きなんだ。アイツのこと……」」

　3巻内容は——。

　15話「「好きだけど好きって言えない！　二人の関係性が縮まるイベントが勃発！！（文化祭とか修学旅行とか何でもOK！）」」

　16話〜19話「イベント関連の話（何度も何度も告白しようとするのだが、失敗。それでも諦めきれずに、何とか時間を作るのである）」

　20話「覚悟を決めて愛の告白」

　21話「エピローグ」

　みたいな流れになると思うんだよなぁ。

　最近のラノベを読んで思うことは——。

　1〜3巻までの内容を凝縮して、1巻内に全部入れてる作家が多いわ。

　ストーリー展開が早いのは嬉しいけど……あまりにもスピーディーと思うんだよね。

　テンポの良さは重要だけどさ。

　適切な分量を、適切な配分で魅せる。

　これが最近では一番大事だなと思うね。

　描写の濃淡と言いますか。

　物語の構成と言いますか。

　WEB小説は、テンポがイイのは事実。

　長所だと思ってる。

　ただ、逆に言えば——。

　ストーリーを詰め込みすぎて、1話1話のエピソードが軽く扱われてる気がしちゃうんだよ。

　テンポの良さはあるんだけど、ここの部分はもっと濃厚に書くべきだろ。ここはもっと文字数の分量を割いていい。

　と、思うことが、結構あるんだよなぁ。

　例えば——。

　主人公がヒロインに告白する話。

「俺、やっぱりヒロインのこと好きだ」

「私もだよ。私も主人公のこと好きッ！」

　俺はヒロインを抱きしめる。

　ヒロインもそれに合わせて強く抱きしめた。

　俺たちの愛は永久不滅だ。絶対変わらない。

【終わり】

　終わりじゃねぇーよよよよ！！！！！！

　と、毎回思っちゃう。

　漫画で言うところのさ。

　丸々1話分使ってもいい告白シーンを！！

　たったの1ページで終わらせた感覚？？

　分かるかな。この感覚はッ！！

　分かるかな。この苛立ちはッ！！

　愛の告白をした瞬間はさ。

　もっと五感を書けよと。

　5W1Hを明確に書けよと。

　ヒロインがどんな仕草をしたのか。

　ヒロインが告白されてどんな行動を取るのか。ヒロインがどんな声を出したのか。

　何かもう少し、何とかならないのかなぁと。

　私は毎回思っちゃうんだよなぁ。

　で——。

　ラブコメの作り方を考えてみたけども。

　キャラクターに萌えれるか。

　キャラクターにブヒれるか。

　キャラクターに本気で恋できるか。

　これが一番大事だなと改めて思ったよ！！

　今までの私は——。

　読者「ストーリーが面白すぎる！　続きを読ませろ！　さっさと続きを！！　早く！！」

　というのを想定して書いてたんだけど——。

　実は——。

　読者「〇〇ちゃん、可愛い♡ 愛してる♡ 〇〇ちゃんが報われることを期待して続きを見ます。あぁ、〇〇ちゃん、可愛い！　最高！」

　というのを想定して書いたほうがいいと思ったね(￣▽￣)