黒髪式の「起」を作る方法

 面白い小説の書き方はどうすればいい??

 その質問に対し、007の著者——イアンフレミングは、とある言葉を残している。


 読者にページを巡らせればいいだけだと。


 詳細を知りたい方はこちらをどうぞ。


『https://lithub.com/ian-fleming-explains-how-to-write-a-thriller』


 で、この前提条件を元にお話を展開する。


 昨晩、私は「起承①」がまだ未完成だと言っていたが……。実は、起が完成しました。


 深夜帯、寝床に着きながら、必死に頭の中でアイデアを捻り出しましたよ(笑)


 その方法が、実に明快で画期的でした。

 なので、その方法を伝授しようと思うわ。


 15章20話構成では、1話4000文字基準。

 1話4000文字って結構多くないですか??


 そんな話を持ちかけられるが……。

 実際これにはカラクリがある。


 私が書く1話4000文字には、3つのシーンがある。んで、そのシーンをひとまとめにして、1話分のシークエンスを紡いでいるわけなの。



 ドラえもんで考えるのならば。


① のび太の身に不幸が起こる。

 ドラえもんに縋り付く。

 その話を聞き、ドラえもんが道具を出す。

② 道具を借りたのび太。

 抱えていた問題を解決する。

 そろそろ気が済んだろと言われるが、道具を返さずに、勝手に使い始める。

③ 悪用した結果、のび太に悪いことが起きる。涙を流しながら許しを乞うのび太を見て、ドラえもんは「だから、ボクは言ったんだ。あれだけやめろって……止めたのに」と呟き、物語は幕を閉じるのであった。



 なので、1シーン1300文字が目安です。

 と言いつつも、文字数は減らせるだけ減らすことを意識しています。無駄な文章を増やすよりも、重要なシーンを思いっきり書いたほうが遥かにいいですからね( ̄▽ ̄)


 で、ここまで説明すれば分かるはず。


 黒髪式の起承転結では。

「起」は5話分と設定しています。


 つまり——


 私が使えるシーンは、15個しかないッ!!

 逆に言えば、15のシーンで起は作れるよ!


 1〜15の数字をメモ帳に書く。

 で、起に必要な情報を書き出す。


(例)


1 主人公が教室で居残りしてる。

 ヒロインが寝てる主人公を起こすシーン。

2 ヒロインと一緒に帰ることになった主人公。

 途中の自販機でジュースを購入します。

 ヒロインが主人公の飲んでる味が気になると言い出すので、飲ませてやることに。

 あれ? これって間接キスなのでは??


 私の場合は1シーン1300文字設定。

 なので、1300文字ぐらいで収まる程度のアイデアを出せばいいわけです。

 と言いつつも、なんだかんだで増減があるんですけどね(笑)


 必要な情報を書き終えたら、物語の流れに沿うように整理整頓を行うだけであります。


 15シーンって多く感じるけどもね。

 実際に書き始めたら、意外とすぐに埋まるよ(笑)起はセットアップ段階なので、色々と説明しなければならないことが多いから。

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