WEB小説は読者の需要を満たす場所

 今回語る内容は、偏見の塊である。

 なので、読者の皆様はご注意ください。

 それでは、久々に駄弁ってみようと思います( ̄▽ ̄)


①「WEB小説でプロになる」を読んだ感想

②各話の500文字と引きの500文字を鍛えろ!

③WEB小説は読者の需要を満たす場所である


【①「WEB小説でプロになる」を読んだ感想】


 WEB小説を書いているひとは、兎に角読んだほうがいい。

 書籍化作家様たちがWEB小説を攻略する方法を赤裸々に語ってくれてます。出版年度が少し古めの作品ですが、今でも通じる部分があると思います。勿論、取捨選択する必要はありますが。


 ともあれ、Kindle unlimitedにあるので気になる方は是非!!


 従来の紙書籍とネット小説という媒体が全く異なることが分かる。皆様も頭の中では「当たり前じゃん!」と思うかもしれませんが、プロ作家の方々が見事にそれを言語化してるんです。


 特に、私が「なるほどな!!」と思った箇所は——。


 WEB小説を書籍化したとき、カタルシスをどう作るのか??


 従来の小説は、最後の最後で大きなカタルシスを作る。

 でも、WEB小説は、1話毎にカタルシスを作る必要がある。

 なので、どうしても従来の小説に比べて、読み終えたあとの満足度が落ちる。それを改善する方法をどうすればいいのか。


 もうね、この解答が目から鱗でした!!


「連載時には、起伏を付けずに、書籍化で起伏を付ける」


 その他にも——。


「王道と新規性の割合は、2:1の割合で入れろ」

「WEB小説はタイトルとあらすじで決まる」

「読者が求めているものを書こう」


 実はね、この他にも、書籍を読みました。


「ラノベ作家になろうともがくあなたへ贈りたい」という電子書籍が、私の考えとかな〜り近くて面白かったです。私が頭の中で考えている小説論を言語化してるものだと思ってます。


 ただ、改めて思ったことがあります。


 やっぱりね、執筆速度だよ、執筆速度。

 執筆速度が速くなれば、作家も読者も出版社も救われる。

 なので、我々は技術を身につければならない。永遠に。


 少しでも速く文字数を執筆できる作家になる。

 そして、毎日安定して量産できる書き手になることが大事!


◇◆◇◆◇◆


【②各話の500文字と引きの500文字を鍛えろ!】


 最近、私はWEB小説を好んで読んでいる。

 読者側の気持ちに立って、どんな小説が読まれるのか。

 それを徹底的に分析して、自分の作品に取り入れようと思ったのである。


 でさ、ちょっとだけ面白いことに気付いちゃってさ。


 WEB小説という媒体は——。

 各話の500文字と引きの500文字が肝なんだよな。


(この各話とは、1話2000〜4000文字で構成されてる作品)


「えっ? 黒髪さん、ちょっと意味が分からないです!!」


 という声が聞こえそうなので、解説を入れますね( ̄▽ ̄)


 WEB小説の1話構成は——。


 序盤500文字

 中盤2000文字

 終盤500文字


 ぐらいの構成で書かれています。


 例えばの話。


「痴漢被害に遭うヒロインを助ける話」というのを、1話分で書きたいと思ったのならば——。


①主人公が電車に乗る。ヒロインが痴漢被害に遭っている。

②主人公はヒロインを助けるために、男たちを撃退する。

③ヒロインを無事に救出したのだが、そのヒロインは——。



①の部分を、最初の500文字で書きます。

②の部分を、中盤の2000文字で書きます。

③の部分を、終盤の500文字で書きます。


序盤「電車に乗ったら、美少女が痴漢被害に遭ってる!!」


 序盤は、事件を起こすだけでいい。

 主人公が実際に「助けよう」と思うのは後ほどでも。

 結局、日常から非日常へ変わるキッカケを書くのだ。


終盤「ヒロインを無事に救出。えっ? 俺が助けたのは、国民的アイドルの美少女ちゃんだった? 嘘だろ……?」


 終盤は、引きを作ればいい。

 次の話を読ませるために、読者が気になる要素を入れる。


 んで、次の話では——。


序盤「国民的アイドルからお礼がしたいと言われる。電話番号の交換をしてしまった。俺の人生はどうなるのだろうか??」


終盤「国民的アイドルから連絡が来た!! 会いたいだと?」


 みたいな感じで、物語を次から次へと紡いでいくだけ。


 要するに——。


 雪だるま方式な物語の作り方なのよ、これはね。


 第一話の序盤と終盤だけを決める。

 その後は、読者が読みたい話を書いていくのよ。


 序盤が決まると、終盤が決まるでしょ。

 で、終盤が決まると、次話の序盤が決まって……。


 という感じになって、物語が最後まで書けるわけだ。


 もっと詳しく知りたいよ〜という方は。


 サポーター限定コンテンツで配信してますよ( ̄▽ ̄)


 誰でも長編小説を書く方法を記載してますので遊びに来て!


◇◆◇◆◇◆


【③WEB小説は読者の需要を満たす場所である】


 読者が多い作品が優れてて、読者が少ない作品は劣っているわけではない。ただし、WEB小説投稿サイトは、読者が多い作品が圧倒的に有利であると改めて思ったね( ̄▽ ̄)


 私の作品ってさ、結構尖ってると思うんだよな(笑)

 自画自賛するつもりはないが、面白いのは間違いではない。

 ただ、その面白いのベクトルが、違うんだよな。性質が。


「王道と新規性の割合は、2:1の割合で入れろ」


 というのを踏まえて考えてみると——。


 私の作品は、その比率に当てはまる作品ではない。

 また読者が読みたいと思う要素が含まれていないと思った。


『弱小WEB作家、甘やかし上手な専属アシを雇う』

『脱出不可能な教室で、元カノと愚痴をこぼす』


 上記の作品は、読めば分かる面白さを持ってる。

 実際に読者からの評判も結構高い作品たちである。


 しかし、全く読まれていない。


 中身が悪いわけではない。

 外見が失敗しているからこそ、読まれていないのである。

 というか、そもそもの題材選びが失敗だと考えられる。


 では、この物語をもっとWEB小説向けに変換すると——。


 WEB小説の人気キーワードを拾います。


 悪役令嬢、ダンジョン配信、主人公無双、成り上がり、ざまぁ、裏切り、悪役、ヤンデレ、婚約破棄、タイムリープ


『弱小WEB作家、甘やかし上手な専属アシを雇う』


 このタイトルを元に、新たな作品を生み出してみると。


『婚約破棄された悪役令嬢は、ヤンデレ魔術師の助手になる〜元婚約者の騎士様から戻ってこいと言われても、もう全てが遅い。だって、私は溺愛監禁生活を送っているのだから〜』


 こんな感じの作品ならば、読者からの指示を受けられるはず。


『脱出不可能な教室で、元カノと愚痴をこぼす』


 このタイトルならば——。


『脱出不可能な迷宮からのダンジョン配信〜勇者パーティーの雑用係。「役立たずはここで死ね」と奈落の底へ落とされる。一度目の死を経験し、彼のスキル『死に戻り』は覚醒する』


 もう少しパッケージを練る必要がありそう。

 ただ、既存の読者を引き込める確率は極めて高いと思う。


 つまり——。

 私が何を言いたいのかを説明しちゃうとね。


 こんな小説を書きたい!!

 そう思ったらさ、出来る限り読者側に寄せるのよ。


 例えばさ。


 三角関係の恋愛小説を書きたい!!

 もしも、特定のこだわりがなければ——。

 読者側に寄せて、物語を作ってしまえばいいんだよ。


 地味な少女と人気者の美少女に愛される三角関係の物語


 これではまだ平凡の域を超えていないので。


 高飛車でワガママ気質な悪役令嬢

 人間嫌いだけどおねだり上手な氷の女王

 この二人に愛される三角関係の物語


 という感じにすれば、新規性が増えるかなと思います。


 WEB小説を書くなら、このバランス感覚が大事だね( ̄▽ ̄)


 面白い小説が書けたけど、全然伸びなかったぞ!!

 そう思う方々は、人気タグ要素を混ぜて書けばいいと思う。


 ではでは、皆様、お疲れ様でした。


 あぁ〜と、宣伝です。

 不純恋愛作品を誠心誠意執筆中です。

 八月の終わり頃には投稿できると思います( ̄▽ ̄)

 あと、もう少しだけ待ってて欲しいのである。


 正直な話、今作は私の最高傑作になると自信を持って言える。「起」の導入が終わるまで少し長いんだけど、それを超えてからの爆発力はとんでもないと思う(笑)


 まぁ〜少しでも早く、皆様に読ませられたらいいなと思う。

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