マジカルナンバーで考える文章術

 今回の結論から——。


「マジカルナンバー4を生かして文章を書け」


 マジカルナンバーを皆様はご存知ですか?

 短期記憶の容量と呼ばれているんですが、人間は「7±2」だと言われています。


 「7±2」は、心理学者ジョージ・ミラーによって提唱された「ミラーの法則」です。

 この法則は、人が一度に処理できる情報の数が約7個(プラスまたはマイナス2個)であるという認知能力の限界を示しています。


 で、この情報1個、1個を、チャンクと呼びます。チャンクとは、情報を意味的にまとめることで、記憶や処理がしやすくなる概念。


 例えば、電話番号「1234567890」を一桁ずつ処理するのではなく(この場合は、「1」「2」「3」「4」「5」……と考える)、3つのチャンクに分けて「123-456-7890」と考えることで、情報を効果的に取り扱えます。同様に、単語やアイデアをグループにまとめ、それを1つの単位として捉えることが、チャンクを活用する例です。


 んでんで——。


 アメリカのミズーリ大学の心理学者ネルソン・コーワン教授が2001年に「マジカルナンバー4」説を提唱しました。


 で、ここからが本題になります( ̄▽ ̄)


 私が思うにね。


 文章の情報量は、4つまで。

 これを意識すれば、読みやすい文章になるのではないかと睨んでいます。


 例えば——。


「マジカルナンバーを皆様はご存知ですか?」


 この文章は、私の中では「1チャンク」だと考えています。でも、私以外の方には——。


※「/」は、チャンクの分け目


「マジカルナンバーを/皆様はご存知ですか?」

「マジカルナンバーを/皆様は/ご存知ですか?」


 だと、考える人もいるかもしれません。

 ただ、チャンクが少ないので意味の把握が簡単にできると思います。


 で、具体例を出すのは避けますが——。


 文章の意味を正確に取れないものは、このチャンクの数が多いことが考えられます。


 チャンクの数は、個人差があります。

 それでも4つを超えると、正確に文章を把握することができないと思います。

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