【最終結論】何を書くかだけを考えろ!!

【作品の評価】


 作品の評価とは——。

 どのように書くかではなく、何を書くかが重要です。

 もうこれが結論だなと思いましたね。


 だからこそ——。

 題材選びが死ぬほど重要なんですよ。


 題材選びに失敗した作品は評価を受け取れません。面白い題材を選ばない限り、読者はそれを評価してくれません。


 読者の皆様は元々自分の中で好みのジャンルがあるんですよ。

 ラブコメ、ファンタジー、SFみたいに。

 で、その人が好きなジャンルしか評価されません。もう一度言います。評価されない。


 で——。


 好きなジャンルと言えども——。

 ジャンルの中にも細分化されています。


 例えば——。


 ラブコメの場合は——。


A「主人公の少年が女の子から言い寄られる系統が好き!」

B「主人公の少年が自分から女の子を攻略していくのが好き!」


 このAとBがいるとしたら……。


 Aの人は、女の子が主人公に健気に尽くす姿を見て、評価を入れてくれるわけ。

 Bの人は、主人公がヒロインのために頑張る姿を見て、評価を入れてくれるわけですね。


 他にも——。


A「美人なお姉さんに甘やかされる小説が好き!」

B「美人なお姉さんから罵倒される小説が好き!」


 Aさんには、美人なお姉さんに甘やかされる小説を。

 Bさんには、美人なお姉さんから罵倒される小説を書かなければならないわけですね。


「で、結局、この話で伝えたいことは?」


 要するに——。


 読者ってのは、好きか嫌いかだけでしか判断していないってお話。

 で、自分が好きな素材で、自分が好きな題材を選んでくれれば、それだけで満足なわけ!


 で、結局——。


「テンプレを書け」


 そう言われる理由は、母数が大きいんだと思いますね。

 多くの人々が「好き!」と共感する要素なんですよ。

 だからこそ、その要素を含んで書いたほうが多くの人々にぶっ刺さるというお話です。


◇◆◇◆◇◆


「黒髪さん、私は信じられません!! 読者は作品の完成度を求めているはずです! 作品の題材で決まるなんて、信じられません」


 世界で一番美味しい食べ物は何だと思う?


「ん? 何ですか、その質問は……」


 とりあえず、答えてみてください。


「うーん、分かりませんよ! そんなこと! 世界で一番美味しい食べ物なんて、全員違うに決まってるじゃないですか! 判断なんてできませんよ!!」


 そうなんですよー。判断できませんよね。

 世界で一番美味しい食べ物なんて、各々が好き嫌いありますから。


 あれ?


 これって小説でも言えませんか?

 小説が好き。

 読書が好きと言えども、小説のジャンルが違えば、好き嫌いが激しいと思うのですよ。


 そもそも論。

 娯楽は、自分が好きなジャンルしか遊べないし、評価できないと思うんですよねぇ〜。


 サッカーに全く興味ない人が、サッカーの試合を見ても、全然面白くないし。

 アイドルに全く興味ない人が、アイドルのライブを見ても、全然楽しめないと思うね。


 だからこそ——。

 どんなに素晴らしいプレイをしても、どんなに素晴らしいパフォーマンスを見せても、元々興味ない人の心にはブッ刺さらないよ。


「(´;ω;`)……黒髪さん、私の負けです。確かに、自分が全く関心を持てない博物館などに行っても、全然気乗りしませんでした」


◇◆◇◆◇◆


【まとめ】


 作品の評価を判断する読者は、題材で選んでいる。

 読者が読みたいと思う題材を選ばない限り、その作品は読まれません。


 題材を選ぶ際は、最大多数の最大幸福。

 これをモットーに考えればいいと思う。

 多くの人々が関心を持てる題材を選んで、物語を書けば……自ずと人気が出るはず!!


【余談】


 作品の完成度を求める。

 この行為は芸術作品と同じだと思うわ。

 高みに上れば上るほどに自分だけにしか分からない感覚になっていくんだよ。


 でも、読者を楽しませるには、何を書くかが重要であることを忘れてはなりませんね。

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