第4話
{*さいどかんな*}
――…男兄弟の多い私。昔、一番上の兄が高校生の時、突然くれたプレゼントがとても印象に残っている。
どうして印象に残っているのかというと、プレゼントはもうひとつあって彼女さんに渡すものだったらしいのだけど、『一ヶ月記念て何だよ』って呟きながらもちょっと嬉しそうにはにかむ兄の姿が印象的だったから。結局兄はそのプレゼントを渡す前に彼女さんと別れてしまい、家族で慰めた記憶があるからより深く心に残っているのかもしれない。
因みにプレゼントは、大好きな干し海老だった。
そんな、泡みたいな遠い日の思い出。
私と、相良さんの “ その日 ” は1月28日。
もう、すぐ。でも。
彼に云うつもりはない。
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