第8話 注射

『治療してもいい?』


セレスさんが俺に問いかけてきている。

(そうだよな。治療しにきてるのに、考えるのはおかしいよな。

よし後で考えよう。今は治療だ。)

「『セレス』さん。

よろしくお願いします。」

『うん♪まかせて』


セレスさんが治療薬の瓶を開けて、中身を注射器に移し替える。

(瓶の中ってあんまり入ってなかったんだな〜総量的に100ミリリットルも無いくらいかな?)


セレスさんが注射器を点滴の管に刺し終わると

『じゃあ、今から身体に入れるけど、治療する時は、身体を元に戻す反応とかで激痛が走るから気をしっかりと持ってね♪』

(はい?

ちょっと待て、そんなの聞いてない。

あぁ〜!!セレスさんそんな勢い良く入れないで。

あっなんかきちゃう(⁠•⁠ ⁠▽⁠ ⁠•⁠;⁠)

痛い、いたい、イタイ、イタい

これヤバイやつ(⁠☉⁠。⁠☉⁠)⁠!

耐えるの無理。


ダメだっ……た。(チーン))








「う〜ん。気持ち悪い。」

「あ〜目が覚めましたか〜。」

目が覚めると、そこに卯花さんがいた。

(頭が痛い……。)

頭が痛くて、俺は右手で頭を抑えていた。

(うん?手が動いている。マジか!!)

「え〜っと、動いているなぁ。」

「うごいてますねぇ〜」

右手を閉じたり開いたりして、今度は左手を同じ様にして、足もベットの上で動かしてみた。

「動いたねぇ〜」

「うごきましたねぇ〜、先生呼んできますね〜。」

卯花さんが部屋から退室していった。


(動いたなぁ、首も大丈夫だな、立てるかな?)

俺は右に転がるように寝ているベッドの端へ動いていき、縁で足をベッドの外に出すように立とうとした所で、夏川先生が入ってきた。

「相楽さん、大丈夫ですか?って、何やってるんですか?!」

「えっ?立とうとしてました。」

「バカですか?いきなり立つって、バカですよね。寝たきりで筋肉が皆無なのに、いきなり立つとか大バカですよね。」

(ヒドい。バカ、バカ言われた。立つくらい出来ますよ…………。

あれ?まじで立てない?)


夏川先生と卯花さんに元の寝ていた位置に戻されて、そこから注意と言う名のお話しを延々とされました。


「注意は、これくらいにして、明日は検査で、明後日からは立つためのリハビリをして行こうかと思います。相楽さん頑張りましょうね。じゃあ後は卯花さんお願いね。」

「は〜い。任されました〜。」

夏川先生が退室していき、卯花さんは何かを準備している。


「は〜い、相楽さん〜。ご飯の時間ですので左手を出してください〜。」

(そっかぁ、ご飯は流石に無理だよなぁ〜。今日も点滴かぁ。肉食べたい。)

「じゃあ点滴終わる頃にきますね〜」

卯花さんが退室していった。


(しっかし、今日は色々あったなぁ、とりあえずセレスさんは会えたら文句を言おう。ただおっぱいガン見したからなぁ、あれはすごかった。真の美乳と言うやつだよな………




うん?

まじかぁ下が元気になってますねぇ〜。生殖機能も自ずと回復確認ってかな?



ハズカシイな……。)




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