第17話 息抜き

(俺がフローティア城で暮らし始めて2週間が経った。経ったのだが………夜はセレスが元気すぎて俺の体力が保たない。結、沙月タスケテ)

「ユウイチ〜今日は私、お休みだから遊びに行こう!!」

「セレス〜もうちょっとのんびりしない?まだ寝たい気分なんだけど〜ってか眠い。」

「えっ?ユウイチったら〜お昼からシッポリする?」と悠一が出かけるのを拒むとセレスがベッドでの運動と思ったのか、服を脱ぎだした。

「お〜っと、させないよ。セレス、出かけようか?」

「え〜!?しないの〜??」

「出かけるんじゃなかったの?」

「む〜〜遊びに行く。」

「今日は城下に下りるの?」

「そだよ〜っていうか、ユウイチもフローティアの言葉上手くなったね。」

「そうかな?まだ上手くしゃべれて無い気がするけど……。」

「大丈夫だよ。もう城の中の人ともお話しできてるしね。」

「まぁカタコトで苦笑いされてたけどね。」

「今は大丈夫だから……。」

「……とりあえず出かけようか?」

「うん。街でなにしようか?」

「何しようかも何も、街……知らないんだけど……。」

「あ…………ごめんね。案内するから行こ?」


セレスと城下町へ行き、色々と案内してもらう事になった。


フローティア王国王都クローディア

城の周囲を囲うように街が建ち、正16角形の形に街を形成しており、少なくとも80万人程の人が暮らしているらしい。

街としては全体的に背の低い家屋が多く一番高い建物でも地上10階程度の建物が最大(城を除いて)で城の中から見てわかったが、街を囲む壁が4段になっており、城からは3段目より外側は見えなかったがこの王都が人の流入が多いため4段目の壁の外にも街が広がっており、現在でも5段目の壁を作るとか作らないとかと言う話が出ているが、街の外には魔物が生息しており、壁で物理的に遮断しておかないと襲われたり、家を壊されるそうで国としては国民を守るために作りたいそうなんだが、街にも自治している団体があるらしく、そこが魔物を討伐したりして魔物の肉や皮等を流通させて金銭を稼いでいるらしく、壁がなくても今は問題無いらしい。国としても壁を作るとなると多額の予算が必要なのであと何年かは先に必要額を捻出できる(セレス談)との事らしい。

街としては土を水と混ぜて魔法で固めた建物が多いらしいが、それだけでは強度が弱いらしく中に木や鉄骨、鉄筋をいれて強度を上げているそうで、魔物に襲われたりする為、街としては強度重視の街づくりをしているためかカラフルな建物は少ないが使っている土の色が白かったり少し黒かったり赤かったりする建物があった。

移動手段は、日本とかでは燃料で動く車などがあるが、フローティアでは馬や調教された魔物や生まれた頃から人に慣らした魔物が担っており、最近になって魔物や鉱山から取れる魔石を使った車が出来たりと現在発展途上真っ只中と言った具合だ。


街に住んでいる人はやはりエルフだ。

日本の人より耳が少し長い

肌の色は白や黒、茶、黄色と色々だ。

他にも少数だが、人間に似た方や人の形をそのまま大きくした人や小さくした人もいる。

街の人の服装は華やかな物も多く日本とあまり変わらないような印象を受ける魔物から取れるものや自然由来の生地があるらしい。印象的だったのは靴は実用特化といった物が多く、これは地面が全体的に土で舗装はされていないが、土を魔法で固めているらしく、土煙等はあまり上がらず、通行しやすいと思ったが、やはり足が汚れるのが当たり前のような感じだ。

街を歩いていると市場のような場所があり、魔物の肉や野菜、果物売っており、屋台のようなところでは魔物の肉を焼く、煮る、炒める、蒸す、揚げる等色々な調理方法で売っていたが、調理は魔法を使ってしていたり、燃料いらずとなっており(ある意味人が燃料?)色々と楽しめる屋台となっていた。

あと、街には剣や槍、杖や盾等が店で売っており魔物と戦う人用に色々とあるそうだ。ちょっと欲しいと思ったが、街の中で剣を抜いたり槍や杖の保護具等を外したりすると、憲兵に捕まるらしく、理由が無いもしくは人を脅したり悪事に使うと法で罰せられるらしい。


「食事とか生活に関してなら日本と遜色ないよね。」

「でしょ〜。日本にある色々な技術とか見たけど、フローティアでは真似できなかったりするのも多いけど、代用やこっちの方が進んでいる物とか色々あって見ていて私は楽しかったから、ユウイチにもフローティアで見たり感じたりして楽しんでもらいたいと思ってたから、どうだったかな?」

「ありがとう、セレス。すごい楽しかったし良い息抜きになったよ。」

「じゃあ、今日は帰ろうか?」

「ああ、そうだね。」

「フフフッ(笑)今日も寝かさないからね。ユウイチ夜も楽しんでもらうからね。」

「え〜っと、お手柔らかにお願いします。」

このあとさらに2週間以上セレスに搾り取られ、3週間目にセレスの懐妊がわかり、悠一の夜のデスマーチが終わったが、セレスは夜になると悠一を抱き枕にすることだけは止めなかった。

だが悠一としては懐妊がわかってからは◯◯◯◯が出来ないので抱き枕にされても何も出来ない生殺し状態ではあったが……



ようやく封印から出てきて40日が経ったある日……


悠一が3年振りに日本に戻る(センターゲート限定)日がやってきた。







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