第35話 アウト
「沙月、どんな場面でこんな発言でたの?」
「えっ?さっきみたいな感じで、結さんとの掛け合いででたりしますね。」
「………結?」
「……………なに?」
「アウトにしようと思うんだけど…。」
「えっ?アウトにして私たちに何をする気なの?ナニをする気なの?」
「うぉ〜い!言ったそばから何言いだしてんの!?」
「あら?何をしようとしてたの?…まさか、いやらしい事とか考えたのかしら?」
「ヤベ〜、言葉遊びで結に勝てる気がしない……。」
「悠一さ〜ん、結さんあぁ言いながら、悠一さんにされる事は結構ウェルカムなんですよ。」
「ちょっと沙月!?何を言ってるのよ!!」
「じゃあ、今日は結とお風呂にのんびり入ろうかな?」
「えっ?まっ…まぁいいわよ。お風呂なら一緒に入るわよ。………なにする気?」
「もちろんナニする気です。」
「………ほんとに?」
「いや?」
「子供が寝た後か、やっぱりいない時で……沙月いける?」
「昨日のお詫びで夕方にお買い物に行ってきますね……3時間くらい?」
「3時間ね………分かったわ。」
(あれ〜?結が乗り気っていうかやる気まんまん?まぁ俺はやる気だしいいか。)
「で、悠一さ〜ん私へのバツはなんですか〜?」
「沙月はまた後日のんびりしようか?」
「スロー◯ックスですか〜?」
「「ストレート!!」」
「悠一?これはしないのが、沙月には罰になっていいんじゃないかな?」
「今の一言で、罰は何もしないのがいいと俺も思ったよ……。」
「え〜!!」
「沙月…あなた子供の前で発言を気をつけなさいよ……美月や心がマネしないか不安になってきたわ……。」
「大丈夫ですよ〜難しい言葉はまだ真似できませんから〜。」
「いや、それ理解されたらの前に、知らなくて保育園の先生とかにお話しされたら、保護者面談待ったなしだからね?」
「あ〜、それは困りますね〜。ちょっと気を付けます〜♪」
(バツゲームやナニするとかスローセッ◯スとか子供の前で言ってる時点で、沙月だけでなく俺らも同罪だよな〜今さらかな……、黙っとこ。)
悠一たちは朝ごはんを食べて、各々が掃除、洗濯、子供と遊んだりしてすごしていた。
そして、昼ご飯を食べて、子供達がお昼寝の時間になり、ゆったりとした午後をすごし、子供達が目を覚ましたら、沙月が子供達を連れて買い物に行った。
そして悠一と結はお風呂でしっぽりとして、最後は結が足腰が立たなくなるまで悠一が頑張った為、結をベッドにお姫様抱っこで連れていき、危うく第2ラウンドが開催されかけたが、子供達が帰ってくる時間まで間が無い事もあり、そのまま結は眠りについた。
悠一は1人リビングに戻り、インスタントコーヒーを飲み、のんびりとテレビを見ていると、美月と心の元気な声が聞こえてきた。
「「「ただいま〜。」」」
「おかえり〜。」
と悠一は沙月と美月、心を出迎えた。
「悠一さ〜ん、結さんは?」
「え〜っと……寝てる。」
「あ〜頑張りすぎちゃいました?」
「うん(コクン)。」
「じゃあ、そのまま寝ててもらいましょう。ご飯の用意しますね。今日はきのこの炊き込みご飯と心くんリクエストで野菜たっぷりの豚汁です。」
「おお〜良いね。楽しみだ〜。」
「美月と心くんはパパと遊んでてください。」
「「は〜い。」」
「おいで〜。」
心と美月はすぐに悠一の所に行き、心は悠一の見ていたテレビを一緒に見るために隣に座り、美月は悠一に話しかけるためにもう片方の隣に座った。
悠一は心が見て飽きないように動物の番組にチャンネルを変更したり、美月が最近保育園であった出来事を話しを聞いて、それに答えたり、心が興味を持ったキリンの事を話したりと、楽しく過ごしていると、いつの間にか時間が経っており、沙月が食事の準備ができたと呼びに来るまで続いた。
夕食の時間になっても、結は起きてこなかったので、様子を見に行くと、結は起きていたが、食事は後で食べると言う事で、夕ご飯は4人で食べることになった。
沙月は美月のご飯を食べるのを手伝っており、悠一も心の食事を手伝っていたが、なかなか食べるのを手伝うのも大変だと思いながら、食事をしていた。
その後、沙月が子供達とお風呂に入り、その間に結がよろよろと起きてきて、少し遅い夕食を取り、3人がお風呂から上がり、悠一が結を連れて、今日2回目のお風呂に2人で入り、お風呂から出るとそのままベッドに入り、5人で眠りについた。
次の日、結は完全復活しており、朝から元気に食事の用意をして悠一はびっくりしていた。
今日も結と沙月は休みの為、外に出かけたかったが、悠一が誘拐されてまだ日が経っていないため、悠一と外に出かけるのは後日ということになった。
その代わり家の中で出来る遊びで、子供達と遊び、有意義な1日を過ごした。
次の日(月曜日)の昼、外務省との打ち合わせの時間になり、悠一と沙月は前回と同じく、センターゲート内の会議室にて、前田さんを待っていると、前田さんと共に知らないおじさんが一人付いてきた。
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