第33話 分かってますよね?

車で揺られる事4時間ようやく自宅に帰ってきた。

途中俺の手が限界に向かえそうな時に手が震え出し、それに気がついた沙月が手を離してくれたが、お顔が般若様から、メスの顔になっており少しモジモジしているのは何故だろう?う〜ん不思議だな〜。

車から降りて家の前で自衛隊の隊員さんたちは帰っていった。帰り際には血涙を流しそうな顔をしていたのは何故だろう?

悠一と沙月は自宅の中に入って行き、ソファーに座るとようやく帰ってきた実感が湧いてきて、大きく息を吐き出した。

「あぁ〜ようやく帰ってこれた〜。」

「おかえりなさい、悠一さん。」

「ただいま、沙月。」

「お風呂の準備してきますね〜。」

「うん。」

沙月はお風呂の準備をしにお風呂場に行き、悠一はお風呂の準備が出来るまで、テレビをつけて時間を潰そうとしていたが、たまたま見えたチャンネルでは、横浜駅に爆発物発見か?とテロップが出て現場から中継をしていた。(あの時断っていたら、マジで爆発していたってことかぁ〜、自分の意思一つで他の人を巻き込むなんてもうごめんだ……。)

中継では、もう爆発物は現場に無く、警察と自衛隊の爆発物処理班が対応したとある。

悠一がのんびりとテレビを見ていると昼前のニュースの時間になっており、他のチャンネルも同じ様に横浜駅の爆発物のニュースをしているが、爆発物は本物では無かったと報じている。

「悠一さ〜ん、お風呂入り……、あぁ爆発物見つかったんですね。これ、本物でも偽物が発見されたって、今回の場合は報道するように上から指示が出てたんですよね。」

「そんな事あるの?」

「今回の場合は特例ですね。本物と報道されると何故ここに?とか横浜駅と言う大動脈の交通手段が狙われた事に変わり有りませんから、理由とかやった犯人とか色々と隠したい上の判断で、無かったものには出来ませんから、偽物と言うことにすると指示が出てたんですよね。」

「あぁ、そういうことか……まぁ他国の誘拐犯人が俺を脅す為に人を撃ったり、爆発物仕掛けたりしましたは、世間一般に理解しがたい内容だよな……。」

「そうですね〜。」

「そういえば誘拐された時に撃たれた事件はどうなるの?」

「あれは、何処かのヤクザ屋さん同士の抗争の流れ弾が一般人に当たったと言う扱いで、報道に流すことになりました、そうすれば犯人が対象を連れ去っても、誰も不思議と思えませんし、意外と撃たれた方の方に注目が集まったおかげか、誘拐された悠一さんを見た目撃者がいませんでしたからね。防犯カメラには映ってましたが、それは警察がつかんでいますし、報道には乗らない事が決まってますので。」

「そうなんだ………ってか、なんか色々と国で動いてくれたんだな……。今度の交渉の際にお礼言っとかないとな……。」

「あっ!その必要はないですよ〜国主導で、情報持ってたのに襲撃とか諸々黙ってたので、今度の交渉の際にその件について、色々話そうかと思っていますよ〜。」

「えっ!?そうなのか……まぁ理由があったと思うから、それ聞いてからかな?」

「それはまたその時に考えましょう!さぁお風呂入りますよ〜。」

「うん。」

悠一と沙月はお風呂に入り……

「身体洗いますよ〜♪」

(おっふっ!?沙月さんや〜いつになくお胸様が凶器や〜ん、背中だけ洗ってくれたら良いのに、何故前に回って洗ってくれるんだろう?エロい!エロ過ぎ!!待って、身体洗い終わってから、頑張るから……悠一のユウイチ君をお股でスリスリしちゃらめ〜!!入っちゃう、そのままだとするりとはいっちゃうから!!洗い終わるまでちょっと待ってください!!)

「あん♪悠一さんが〜入れてくださいね〜♪………あん♪」

(もうあかん、そんなん言われたら悠一行きま〜す!!おっふ!?アツアツやな〜沙月はアツアツや〜。お胸も頂きます……これはおっぱいがでております……飲まなくちゃ……)

「ゆ…ういちさん…そんな……おっぱいのみ…ながら、ついちゃだめ……。あん♪」

と悠一と沙月がしっぽりとお風呂(?)に入り、しっかりと中に出しスッキリとした悠一と息も絶え絶えな沙月が湯船でご休憩し、第2ラウンドが開催され、今度は悠一が息も絶え絶えになり、そのまま第3ラウンド突入しまたもや悠一がぐったりとして、沙月がツヤツヤとしており、勝敗がわかりやすく終わった。

お風呂から上がると沙月のスマホにメッセージが届いており、結から連絡が入っていた。

「あっ!?ヤバいです。悠一さんヤバいです。」

と悠一にくっついてきた。

「ちょっと?沙月裸でくっついてももう出ないよ!?」

「違います。わたしやらかしました〜。」

「えっ?なに?なにしたの?」

「結さんに悠一さん助けたこととかすっぱり報告忘れてました〜。」

「おっと………いつから忘れてたの?」

「昨日、悠一さんが攫われた時に結さんに、美月と心の事センターゲートに連れて行って避難しておいてくださいとお願いしたのが最後です〜。」

「それからは連絡してなかったの?」

「はい〜。」

「………ヤバいよな、それ……今この状況見つかったら、結怒るよな〜。」

「あの〜ちょっと電話してみます。………結さ〜ん。」

『あら?仕事中じゃないの?電話して大丈夫?』

「はい。大丈夫です。悠一さん助けて戻ってきた所です。」

『ほんと?悠一に替われる?』

「もしもし、結?」

『悠一!無事なの?』

「あぁ〜、無事だよ。結こそありがとうな、美月と心は大丈夫?」

『2人共お泊り会みたいにセンターゲート来たから、楽しんでるわよ。話す?…美月、心、パパから電話かかってるわよ?………パパ?』

「おっ?美月かい?」

『うん、パパどこにいるの?』

「パパは家に帰ってきたよ〜」

『わたしもおうちにかえりゅ!ゆいママおうちかえろう!じんくんおうちかえろう。……と言うことらしいから2人連れて帰るわね。』

「あぁ、結頼むよ。」

『じゃあ、また後でね。』

「あぁ。」

と結との通話を終了させた。



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