第11話 怖いんですよ
自衛隊のいる?施設から車で5分ほど移動し、
俺と夏川先生と卯花さんは、
国立の病院に到着した。
(ん〜?ここって、自衛隊が管理している病院だよな?
やっぱりあの施設も自衛隊関係なのかな?)
俺が考えていると、卯花さんが車から車椅子を下ろし終えた所で
「相楽さ〜ん、動かしますねぇ〜」
と車椅子を押して病院内へ入って行き、
車椅子ごと入れる応接室のような部屋に案内された。
(ここで打ち合わせをするのかな?)
すぐに扉からノックする音が聞こえ、
夏川先生が返事をすると、
紺色のスクラブシャツを着た男性が部屋の中に入ってきた。
「失礼致します。
私はこの病院でリハビリ部門の管理をしております。
中居と申します。よろしくお願いします。
相楽悠一さんと夏川医師と、
………………っ!看護師の卯花さんですね。
よろしくお願いします。」
(おい!確実に卯花さんのお胸様ガン見してましたよね?!
わかりますよ。
たが、それに気づいている夏川先生の笑顔が怖いです。
まじ怖いんです!どうすんのこれ?!
卯花さんは、あらあら〜見たい顔してますが、
わかってますよね?!)
この空気の中、
中居先生からはリハビリに際しての注意や
どの程度までリハビリをするかなどを、
俺と夏川先生に確認していたが
(中居先生………
チラチラお胸様を見るんじゃありません。
俺の腕が万全であれば、潰してますよ!
俺が視線に気が付く時点で、
女性にはバレバレですよ?
ほら、夏川先生がほほをピクピクさせているじゃあないですか、
隣りにいると怖いんですよ?!)
とりあえずこの空気のまま
今日の打ち合わせは終了。
リハビリについては、俺が食事を取れて
リハビリの運動に耐えれるようになるまでは、
施設の方で実施すると夏川先生が熱弁しており、
卯花さんも私も出来ますから〜と、
中居先生拒否られておりました。
(ザマァ)
(俺としては、夏川先生と卯花さんがしていただける
のであれば、大変ありがたいです。)
お昼を少し過ぎた頃に、施設に戻ってきた。
(戻ってきたけど、
ここ富士山の麓ですよね?
施設の向こうに富士山が見えるよ。
富士山やっぱりデカいな。
施設周辺は、木がこれでもかと生い茂ってるますね。
……樹海かな?)
部屋に戻り、俺は、食事と言う名の点滴を
夏川先生から受けて、夏川先生と卯花さんも
施設の人からお弁当を受け取り
食事をするという事で、隣の部屋に戻って行った。
(点滴が終われば、検査するって言ってたよな?
しかし、今の状況を考えれば考えるほど、
わかんなくなってるなぁ?
誰か分かる人がいればいいんだけど、
セレスさんと会えないかな?)
点滴が終わりそうな時間になると、
部屋をノックして、卯花さんが入ってきて
テキパキと点滴を片付けてくれた。
「相楽さ〜ん、今日から胃にも何かを入れていきますね〜」
差し出されたのはコップで、
中に透明な液体(水かな?)が入っていた。
「相楽さ〜ん。今回は、水を飲んでみてください〜。
一口ずつゆっくりと飲まないと、
胃がビックリして戻しますから、
気をつけて飲んでくださいね〜」
俺は、ベッドに腰掛ける形で卯花さんに手伝ってもらい、
卯花さんに支えられながら、
俺の手でコップが掴めるように自身の手で支えてくれた。
(卯花さん、ありがとうございます。
助けてもらえないと、立てないし、
飲むことすら、出来ないのですが、
支えてくれてありがとう。
でも……
卯花さん気がついてますか?
後ろから身体を支えてもらい、
そのまま手も支えていただけると、
卯花さんのお胸様がガンガン背中や肩
に押し付けられております。
ありがとうございます。)
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