第10話 聴こえてましたよ

昨日の1件は大変な記憶になりました。


(お胸様は偉大です。)


次の日も引き続き卯花さんが、

お世話をしてくれるようで、

セレスさんがいる施設にまだいるようだ。

(俺が気絶した為に、夏川先生がこの施設に置くように

あの胡散臭い教授[名前?興味無いなぁ]に進言したみたいで、

しばらくは経過観察という事で、

施設の部屋を間借りしているとのことだった。)

夏川先生と卯花さんは、隣の部屋で寝泊まりしているとの事。


(今日は、今後の事とリハビリ計画だったよな?)


「失礼しま〜す。相楽さん元気ですか?」

いきなり夏川先生が入ってきた。

「おはようございます、先生。

俺は、元気ですよ。先生は、朝から元気ですね?」

(何だ?夏川先生何でこんなに元気なんだ?)

「そりゃ~元気ですよ。相楽さんは昨日はお盛んだったようで。」

(ちょっと待った〜!!なんで先生知ってるの?)

「え〜っと?」

「隣に色々聴こえてましたよ。」

(わ〜〜?!マジですか〜!!聞こえてたんだぁ。そうですかぁ。顔が熱い。卯花さんもすごく顔赤いですね〜?!)

「ヤるのはいいんですが、周りへの配慮をお願いしますね。」

「はい。すいませんでした。気をつけます。」

(…………あれ?ヤっていいの?流石に次は無いよな?!)


「相楽さん、今日の予定を伝えてませんでした。お伝えしても?!」

「はい。お願いします。」

「今日はこれから、別の施設に移動してもらいます。

そこで、リハビリ担当の医師と共にリハビリの計画を立ててもらいます。

その後は、こちらに戻り、昼食を取り、

午後は各種検査になります。」

「わかりました。よろしくお願いします。」

「じゃあ、早速行きましょう♪

卯花さん、相楽さんを車椅子に乗せてください。」

「は〜い。」

部屋の中で待機していた卯花さんが、

部屋の外から車椅子を持ってきて、

ベッドのそばまでやってきて、

俺を持ち上げようとしていた。

(ちょっと待った!卯花さん!その体制は待って。

背中と膝に手を入れてますね。

これお姫様抱っこだよね?!)

「相楽さ〜ん。移動しますよ〜♪

(小さい声で)相楽さ〜ん、昨日は大丈夫でしたか〜?」

「はい。大丈夫です。

ほんと、ありがとうございます。」

「良いんですよ〜♪

イヤじゃないですからね〜♪ 持ち上げますから、私の首に手を回して、

抱きつくように出来ますか〜?」

(天使様がここにいた。嬉しいです。

首に手を回して抱きつく?

…………お胸様にダイレクトアタックになりますが

…………しちゃいますよ?

いいんですか?!

ヤッホ〜♪ユウイチイキま〜す♪)


俺が卯花さんにお姫様抱っこをされて

しっかりと抱きつく姿勢の為、

お胸様を感じられる最高の体制となっていたが、

ものの数秒でご褒美タイムは終了し、

卯花さんに車椅子を押してもらい、

すぐに移動を始め、施設の外を目指して進んでいると、

屋内駐車場の様な所に出て、

車椅子がそのまま乗せれるワンボックスカーが、

準備万端とばかりに待機していた。

(相変わらずこの施設デカいなぁ〜

ヘリでここについた時とは、

明らかに違う場所に連れて行かれてるなぁ。)

そのまま卯花さんが、俺を車の後部に付いているリフターに押していき、

一つずつ確認しながら、車の中へ、リフターごと入っていった。

(ハイエースかキャラバンだと思うけど、見分けがつかないな~。リフトに車椅子載せたまま入るんだ〜面白いなぁ♪

車の中見てみると、運転手を入れて5人は乗れそうだけど…

乗っているのは、

顔がわからないけど男性の運転手さんと

夏川先生、卯花さんと俺の

4人かな?おっ?動き出したな。)


車は走り出し、そのまま上りのスロープに通り、

屋外に出て検問所のような建物を通過して行き、

そのまま一般道と思われる道を進んでいた。

(さっきの駐車場、地下だったのかな?

車椅子に座っているから、

車が動いている方向の周囲が見えるのは、やっぱりいいな!

運ばれてきた時は寝たきりだったから、

全然分からなかったしな。


ん?

出入りを監視する施設かな?

車止めまであるな…検問所かな?

ってか迷彩服に小銃……



自衛隊だよな?!)








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皆様にお知らせです。

次話から一日一回お昼の更新となります。

ストックが更新に追いつかれました。



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