第48話 ギルド立ち上げ

日本でギルドが立ち上がった。

国会で新しい法律を作り、新しい省

魔法省とギルド庁が出来た。国内8カ所(北海道・宮城・東京・愛知・大阪・岡山・香川・福岡)にギルド管理事務所が開設され、人々がギルドに登録できるようになった。管理事務所は都道府県の登録人数により増所予定


ギルドへの登録要件

15歳以上で健康な心身なこと。

年に数回ある講習会に最低年2回は受講すること。

               以上


ギルドでの受注可能な用件

家庭での困りごと(草むしり、犬の散歩、部屋掃除等)

仕事での困りごと(書類整理、接客、収穫等)

短期間の身辺警護、移送等

害のある動物等の駆除

(但し既存業種と被る項目や資格が必要な項目は要調整が必要)

依頼は、個人から会社、地方自治体、省庁、国からと多種多彩な者から依頼がある。

               以上


となったが、

ここまで来るのに3年程かかり、美月とじんは2歳からそれぞれ今年の誕生日を過ぎ5歳になっていた。


悠一は、相変わらずのフローティア王国の外交担当(大使)をしている。

沙月は、自衛隊を退官し、悠一の個人秘書として勤務しつつ、予備自衛官にも登録している。

結は、変わらずセンターゲート内で魔法、魔物の研究をしている。

セレスも、フローティア王国姫兼個人研究家として、魔法の研究をしている。

この2年の間に悠一は戸籍を日本から、フローティア王国へ異動させ、沙月、結、セレスと結婚した。

結婚を契機に沙月と結、セレスは相楽姓となり、相楽沙月、相楽結、相楽セレスとして、日本のフローティア王国大使館公邸となった自宅で仲良く暮らしていた。


そして、セレスのお腹にいた新しい家族も増えた。

セレスの子供、相楽 悠希ユウキ

今年で2歳になる、美月と心の妹だ。

セレスと同じ金色の髪に悠一と同じ黒い目、セレスに似た顔立ちの為、将来は絶対に美少女になる事を約束されたような子。今は保育園の年少組に通っている。(美月と心は年長組で一緒の保育園に通っている。)


最近になり、美月と心がフローティアの言葉も話せる様になり、日本語とのバイリンガルになっていた。

これに喜んだのはサートゥルヌスとオプスルアで孫と普通に会話ができることに喜んでいた。

それに触発され、沙月と結も少しずつだがフローティアの言葉を話せる様になりつつあった。

何気に悠希は、悠一がセレスにもらったフローティアの文字を習うための本を見て、日本の物の名前より先にフローティアの物の名前を記憶したようで、セレスは慌てて日本語の知育本を買ってきて、それを見せながら日本語の読み方を教えていた。



ギルドの話に戻ろう。

ギルドには達成報酬として、金銭が支払われる。それはその人のランクに応じて最低額が設定されており、依頼額が100万円を超えると固定で5万円をギルド庁が事務手数料として徴収、100万円以下の依頼額の場合は、5%が事務手数料として徴収される。

この依頼を受けてもらった収入については、税金の減免処置が取られており、ギルドに加入して10年以内またはランクが一定以上に上がるとその間は税金の減免されることとなっていた。


ギルドランクについて

10等級 スタートランク 

依頼必要額 1万円から10万円まで


 9等級 10等級の依頼を10回以上成功させる事。

依頼必要額 2万円から20万円


 8等級 9等級の依頼を10回以上成功させ、筆記試験に合格する事。

依頼必要額 5万円から25万円


 7等級 8等級の依頼を10回以上成功させ、ギルド庁より推薦が必要。

依頼必要額 10万円から50万円


 6等級 7等級以下の依頼を30回以上成功させ、依頼成功と失敗とのパーセンテージが成功率75%を越え、ギルド庁より推薦が必要。

依頼必要額 25万円から100万円


 5等級 6等級の昇級項目に加えギルドが指定した魔物の討伐を成功させる事。

依頼必要額 30万円から100万円


 4等級 昇級条件5等級と同じ

依頼必要額 50万円から上限無し


 3等級 昇級条件5等級と同じかつギルド庁長官よりの推薦が必要。

依頼必要額 100万円から上限無し


 2等級 魔法省より指定された生物等の討伐をし、魔法省より推薦された者。

依頼必要額 100万円から上限無し


 1等級 内閣総理大臣より指定された生物等の討伐をし、内閣総理大臣より推薦された者。

依頼必要額 記載なし


 特等級 国難になるような生物等を討伐し、内閣総理大臣より推薦された者。

依頼必要額 記載なし


注 6等級から10等級までの者は、特別な理由無く、半年依頼を受けないと、自動的にギルドランクが1等級下がる。

特別な理由なく1年間依頼を受けない場合は、ギルドより除名となる。


注 5等級以上の者は5年間依頼を、受けない者は、ギルドより除名となるが、特別な理由がある場合もしくは魔法省が指定した場合はその限りではない。


注 除名された場合、ギルドに再登録することが出来るが、除名時の理由により認められない場合がある。


注 ギルドに登録した者から犯罪行為を確認もしくは、犯罪行為に酷似した行為等を確認した場合は、調査をした後に降級もしくは除名、期限付きの降級、除名とする場合がある。


注 魔物等の討伐の為に銃刀法上違反となる刀剣の所持については違反とならず、所持を許可する事とする。但し所持理由を偽ったり、別の用途に使用した場合は、銃刀法違反等の悪質な違反行為となり、通常よりも重い刑罰となる。


魔法が使える者については、ギルドでは特別視していない。登録については要件さえ満たしていれば誰でもなれるようになっている。


ギルドの登録が開始されて、1ヶ月で登録者数は1万人を超えた。

だが、魔物討伐などで50名近くが死亡するなど波紋を呼んでいた。


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