第23話 疲れてるんですね
雇用契約書?を見て、
隣にいるマールスさんの方を向くと、
マールスさんが凄みのある笑顔で俺を見ていた。
(えっ〜と、こわいなぁ。)
「『マールス』さん?これは?」
『おう、うちで働かないか?
フローティア王国の外交役だよ。』
「まじかぁ、俺がなってもいいの?」
『あぁ!ユウイチ以外は務まらないことだよ。』
「そうかな?この場でサインしても良いんですか?」
『あぁ!たしかここで、多分、そこで大丈夫?だよ!』
「『マールス』さん?
何ですか?そのあやふやな答えは?」
『すまん、ユウイチにわかりやすくする為に、
この国の民間で使用する労働契約書面に似せて、
マツオカさんに用意してもらったんだが、
サインはその欄で間違いなかったはずだ!』
「なるほど!了解です!」
その言葉を聞いて、松岡所長の方を向くと、
サインはこの欄で間違いないみていで、
笑顔でうなずいてくれた。
『では、ユウイチ、一度契約書をあずからせてもらうよ。
国に持ち帰り国王に署名してもらうよ。
それが終われば晴れて、
ユウイチはフローティア王国の一員だ。』
マールスさんが立ち上がり、
手を差し出してきたので、
俺も立ち上がり手を出し、握手をする。
そうすると周りの人から祝福の拍手をされた。
だが、馬島教授と他数名の施設職員は不服そうにしていた。
その後、
次回のマールスさんらフローティア王国の人員が
施設に来る日程を確認し、
松岡所長ら施設職員と、フローティア王国の皆さんも、
退室していき、俺もいつもの男性スタッフがきたので、
自分の泊まっている部屋に、送ってもらった。
部屋に戻ると、夏川先生と沙月さんが
いつも二人が使用しているイスに座っており、
そのまま挨拶を交わし
「二人にご報告があります。
俺、相楽悠一は就職が決定しました。
無職ではなくなります。」
「「・・・・・・。」」
(あれ?何でお二人は無言?)
「あの〜、卯花さん?夏川先生?」
「相楽さん、ボケたの?」
(ホワッ?!)
「相楽さ〜ん、疲れてるんですね〜。
もう今日は寝ましょ〜。寝れるまで傍にいますからね?ね?」
(沙月さん、俺は疲れていません。
全然大丈夫です…が、そのオプションはお願いしたいです。)
沙月さんはベッドの掛け布団を捲り、
俺の手を掴み寝かそうと引っ張り、
夏川先生はすごく残念な物を見ている顔をしながら俺を見ていた。
(沙月さんベッドインはまだ早いです。
夏川先生はそんなの目で俺を見ないで、
まじで泣きたくなるから、
やっぱり泣きたいから、ベッドインしようかな?)
結局、俺がベッドに入り、
沙月さんに掛け布団を掛けてもらい、
沙月さんがベッド脇に腰掛け、
俺を子供を寝かしつける様にポンポンし始め、
それが俺が寝るまで続き、
それを状況を夏川先生が終始無言で見ていた。
(なに、このカオス?
誰だよこんな事したの?
・
・
・
俺か?)
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皆様にお知らせです。
次回からまた、1日1回昼更新に
もどります。
これからの話には、
ちょっと難産の話がありますが、
おかしなところありましたら
コメントお願いします。
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